
皆様、私のプレゼントワインショップでのラッパ飲みのお客様に納得いくサービスができなかった失敗談を覚えていますでしょうか。
そうあれは2015年の9月27日のことです。
プレゼントワインショップにお越しのお客様が自分で飲むために高価なワインをお買い求めになり、それを帰りにラッパ飲みで帰ったという出来事。もっと色々な対応ができたのではないかという私のサービスの反省。
そしてそのお客様が翌2016年の全く同じ日にお越しになったのに、すぐに同じ人だとわからず、またもや自分で納得いくサービスができなかったこと。
ご存知ない方は、こちらのブログを事前に読んでいただくと、絶対に興味をもってくださると思います!
2015年9月27日
https://plaza.rakuten.co.jp/delisomme/diary/201509270000/
2016年9月27日
https://plaza.rakuten.co.jp/delisomme/diary/201609270000/
高級ワインをラッパ飲みするおじさま来店
もう、皆様、なんとなく気付いているのではないかと思いますが、そう!今日たった今、あのお客様がいらっしゃいました!
2年連続で自分で納得いくサービスが出来ずに、2017年以降の9月27日はお越しになっていないんです。ずっともやもやしていて、やっぱり私のサービスがダメだったのかなぁと思っていたんです。
Facebookでは、何か特別な日だったのではとか、その飲み方がその方にとって最高なのではとか、2年連続で来るってことは良かったんじゃないかとか色々とコメントをいただきました。
ちなみに、フェイスブックでの皆様のコメントがこちら。
https://www.facebook.com/tsuyoshi.terai/posts/955603441176674
https://www.facebook.com/tsuyoshi.terai/posts/1220280621375620
そのお客様が3年ぶりにお越しくださいました!!
あの方か!と思い、接客しながら「うちの店もう何回目ですかね?」とうかがうと「2回か3回やなあ」と。やっぱりそう!あのお客様です!!
最初は10,000円位のワインとおっしゃっていて、そのあとハーフはあるかと、そういえば2度目もハーフとお尋ねになった気がします。
ハーフはイイやつがあるだけなんですよ~(カロン・セギュール2005年)とお伝えすると、いくら?と。
「15,000円です。」
「う~んどうしようかな。ハーフって完全に半分なんかね?」
「はい。完全に半分です。」
「値段も半分?」
「いや、値段は割高になることがほとんどです。」
「じゃー同じのの大きいのがあるんかね?」
とお尋ねになります。いくつかヴィンテージがあるんですけどと言っていると、同じでいいとのこと。
2005年のカロンセギュールのフルボトルはプレゼントワインショップでは25,000円です。ハーフもフルもセラーで丁寧に保管していたものなので、状態には絶対の自信があります。自分で飲みたくて、ちょっと売るのがもったいないくらい(笑)
すると
「25,000円?倍にしたら30,000円やけ、5,000円安いんか・・・でも1日じゃ全部飲めんしなぁ。。。でも、まぁこっちにしよう!」
とのことで、カロンセギュールのフルボトル!
相変わらず、ふらっと買うワインではないところに驚きます。ってか、過去の1万円でも驚いたのに、今回は予算1万円の倍以上だし(^^ゞ
過去2回より納得いく接客ができました
さあ、カロンのフルボトル!でも今回は、対応できますよ!
「ありがとうございますっ♪」
「開けてもらおうかな」(ぼそっと小さい声で)
ほらきた♪
「わかりましたっ!開けときますね^^」
「自分でやったら時々折れるんよね」
「難しいっすよね!(もう3回目だから知ってますよ^^)」
そしてここからが今までと違うところ!
「ワイン好きなんですね」
と聞きました。すると
「味はわからんけど、高いやつがどんなもんかって気になってね」
ここで過去2回できなかったことのでどんどん責めます!!
「どんなグラスで飲むかで味も全然違うんですよ」(これはブログを見ると2度目はちゃんと接客してた)
「そうなんかぁ。どんなんがいいん?」
「このワインだとこんなグラスがいいです」と展示している縦長(いわゆるボルドー)のグランクリュタイプを見せます。
「そうかぁ、小さいのじゃダメなんやね」
「小さいグラスの方が良いワインもありますけど、このワインは大きいほうがいいですよ」
「そうか。まぁ、家に何かあるやろ。しかし開けるの上手いな」
「一応プロですから^^」
「飲むか?」
「いいんすか!?」
「おぉ!いいよ。」
「ありがとうございますっ!ちょっとこのグラス洗ってきます(グランクリュグラス)」
「いやいや俺じゃなくて君が飲んでいいんよ。」
「はい!でもめちゃ良いワインなのでこのグラス洗って飲みます!」
「これくらい飲んでいいですか?」(グラスに注いで)
「飲みたいだけいいよ。もっと入れてもいいよ。」
「じゃあ、このくらい」
とテイスティングするには十分な量をいただきました。で、グラスをくるくる。
うぉ!もっと若いかと思ってたけど、イイ感じ!
「めちゃめちゃ美味しいっす!」
本当に想像以上に良かったです。
2005年はグレートヴィンテージなんで、晩熟タイプのカロン・セギュールはまだ若いかなと思っていたんです。
カロン・セギュール2005年、既におすすめできる状態です。
以前からグレートヴィンテージと言っても2005年は凝縮感だけでなくしなやかさがあって、濃さだけなら2006年のほうが濃いよなぁって思っていたのですが、カロン・セギュール2005もこんなにしなやかとは思いませんでした。
好みとしては私としてはまだ少し若く、あとちょっと熟成させたいところですが、多くのボルドー好き(力強さが好き)には、今まさに飲み頃と思うくらいです!
「いやぁ、美味しい!妻にも飲ませていいですか?」
「いいよいいよ。」
(妻)「美味しいです!」
(私)「ぜひ、このグラスで飲んでみてくださいよ!」とそのお客様へ。
「いやぁ、大丈夫。家に帰って飲むよ」
「え~そうですかぁ。じゃぁ、袋用意しますね。あっ、このワイン写真撮っていいですか?」
「写真?いいよ」
で、パシャリ(笑)!さすがにその方は撮れないけど、ビニール袋下げている雰囲気だけでも伝わればとこんな感じで撮りました^^
「じゃー、ありがとー」
と帰っていきました。扉を閉めて見送って、毎度のことながらちらっと見てみました。
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ラッパ飲みはしていませんでした^^;
何かの記念日なのでしょうか
さて、過去の来店日とは違う今日の来店。
今まで、奥様の命日とかで(勝手に想像してスミマセン)、良いワインを飲むようにしているのかなとか想像していましたが、日にちに特にこだわりはないのかな。
で、ふと思ったのですが、今日は
令和2年2月22日
いや(笑)、別に何かあるわけじゃないんですが、この記事って実際の友人から反響が大きくて、中には数年たっても
「俺、あのおじいちゃん、どんな背景があるんだろうって思うんよ~。あれから来てないんですよね?」
とか言ってくださる方もいらっしゃるんです。
なので、今日、この日付、なにか特別な想いで来てくださったと考えるほうが、ワクワクしますよね^^
3回目にして、やっとワクワクという言葉を使うことができました♪
また、来てくださるのを楽しみにしています。
それにしても、今日レストランのランチに出るかどうかを話していて、「うーん、お客様多いけど、内容的に僕らだけでやってみてもいいですか?」と言ってくれた若手ウェイターにも感謝ですね。
今回もFBに投稿しました。