シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・グラン・ヴァンの外観

「シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・グラン・ヴァン」の香りや味わいコメント

2025年2月12日 Vintage2019を試飲追加

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・ローラン・ラ・ギャルド Mr60%、Mal20%、CF10%、CS10% 2019 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
15 ¥4,000 アストル 2025/2/12

 

Vintage2015のデータ

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・ローラン・ラ・ギャルド Mr70%、CS20%、Mal10% 2015 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥4,000 アストル 2023/9/11

「シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・グラン・ヴァン」レビュー

ワインの外観

シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・グランヴァン2019の外観

濃く黒の入ったダークチェリーレッド、青は抜け若干こげ茶色っぽさ(2019年 試飲2025/2/12)
奥が透けにくいややこげ茶の入ったダークチェリーレッド(2015年 試飲2023/9/11)

ワインの香り

2019年 試飲2025/2/12
グラスを回す前:乾燥黒ベリー、赤黒い花、木炭、ジビエ、干し肉、レバー
グラスを回した後:華やかさ(赤身肉、ほおずき)とミネラル(木炭、エスプレッソ)、スパイス(クローヴ)や熟成(トリュフ)そして自然派っぽさ(たまり醤油、馬小屋)

2015年 試飲2023/9/11
グラスを回す前:プラムタルト、香ばしさ、トースト、チョコ、コーヒー、ほのかに森林
グラスを回した後:ドライフルーツミックスのような華やかさ、茶色いスパイス、秋の香り、焼き栗、暖炉

ワインの味わい

2019年
中程度の食感、熟度ある果実味は新鮮ではないものの全くヘタれてなく飲み頃感ある、力強いタンニンは香り印象より若さあるものの滑らかさ出てきており、酸は中程度だが果実味とタンニンにやや隠れがち、自然派由来と熟成由来の非常に複雑な風味が溶け込み飲み頃に入っている、当店定番ワイン2015→2019に飛んだが相変らず素晴らしい(試飲2025/2/12)

2015年
力強い食感、果実味は思ったより若さ、酸も活き活き、濃い果実味だが華やか、タンニン非常に強いがコーヒーやチョコのような香ばしさとの一体感が素晴らしい(試飲2023/9/11)

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
2019年
先日飲食店で飲んだ2000年のポムロール(飲食店で2万円)を彷彿とさせる。もちろん、格は落ちるし熟成のしなやかさもあそこまでないが、値段を考えると素晴らしい
ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
2015年
小ぶりグラスだとタンニン強すぎ注意
熟成飲み頃の一本。大ぶりグラスなら非常に良いが中ぶりだとまだまだタンニン強い
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 17-21℃ 8
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 8

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

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輸入元情報

「世界遺産と伝説の地ブライ」

ジロンド河右岸なだらかな丘陵が広がるブライの地。世界遺産にも登録されている「ヴォーヴァンの防衛施設群」(ルイ14世時の軍人ヴォーヴァンが建築した160余りの要塞うち代表的な12が登録)の一つ、「ブライ要塞」があることでも知られている土地です。ここは対岸キュサックにある要塞を対をなしており、ジロンドを遡上する外敵を防ぐ要所でした。
ブライ町の中心部から北西へ数キロの場所にサン・スーラン・ド・キュルサックのコミューンがあり、ここは、フランス最古の叙事詩「ローランの歌」の悲劇の登場人物ローラン・ド・ロンスヴォーがシャルルマーニュ大帝のスペイン遠征の時に立ち寄りジロンド河に槍を投げ入れたという伝説がある場所です。
この由緒ある「ローラン」の名を冠し、ブライの中でも抜群の条件が揃うのがシャトー・ローラン・ラ・ギャルドであり、その条件を最大限に活かしているのがこの地を代表するヴィニュロン、ブルーノ・マルタン氏です。

ジロンド河を挟んでサンジュリアンの対岸に位置するサン・スーラン・ド・キュルサックにあるシャトー・ローラン・ラ・ギャルド。なだらかな傾斜が続くブライの土地の中でも小高い丘の上にある約29ヘクタールの一枚畑を持ち、日当たりと水捌けのよい傾斜、ジロンドから吹き抜ける風などテロワールの恩恵を受けています。
ヴィニュロンであるブルーノ・マルタン氏は、父の代からの自然を大切にする精神を受け継ぎ、化学除草剤などは使うことはしません。ビオデナミを導入し、2012年時点でABマーク、エコセールを、現在はデメテールの認定も受けています。
シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・グランヴァンは、ブライの風土とブルーノ・マルタン氏が思い描く偉大なワインの追及したキュヴェ。収量は30HL/HAまで抑え、低温マセラシオン、自生酵母による醗酵、ソフトプレスを行い、バリック(新樽1/3)にて12ヶ月熟成しています。華やかなベリー系の果実感、チョコレートやカカオ、ペッパーや香木のスパイシーさや土の香り、ロースト香が感じられ、細やかさのあるタンニン、シルキーな舌触りの飲み口。マルベック種のアクセントも効いた20年熟成のポテンシャルを秘めたエレガントなピュアさとボリューム感に富んだブライでもトップのワインの1つです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ