「インヴィンシブル ナンバー2 レッド」の香りや味わいコメント

「インヴィンシブル ナンバー2 レッド」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
インヴィンシブル トウリガ・ナシオナル 20%/ティンタ・ロリス 20%/トウリガ・フランカ 20%/ティンタ・アマレラ 20%/ティンタ・バロッカ 10%/ルフェッテ 10% 2019 ポルトガル ドゥリエンセ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥3,500 モトックス 11/15/2024

「インヴィンシブル ナンバー2 レッド」レビュー

ワインの外観

インヴィンシブル ナンバー2 レッドの外観

奥が全く透けず非常に濃いダークチェリーレッド、青はほぼ抜けている

ワインの香り

グラスを回す前:黒い果実のひきしまった香りあるが果実香は強くない、干し肉、木炭、グラファイト

グラスを回した後:レバー、赤身肉、カルダモン、クローヴ

ワインの味わい

やや強いがさらりとした食感、果実の凝縮感、非常に強いタンニン、熟成でイガイガせず滑らかになりつつも収斂性が凄くタンニンの強さ満載、それに隠れるが酸も中程度、若干のなめし皮やジビエのニュアンスや昆布出汁のような旨味があり、ただ渋いワインとは違う

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
めっちゃタンニンあるけど癖になるワイン
タンニン非常に強いが乾いたタンニンではないのと、熟成由来の複雑味があるので、意外とスイスイ飲める。万人向けではないけど、おすすめしがいがあるワイン
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20-22℃ 10

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

スター醸造家の交流が生んだ、大注目のプロジェクト

ポルトガル・ドウロの高評価ワイナリー「コンセイト」の女性醸造家リタ・マルケス氏と、南アフリカ「ブーケンハーツクルーフ」のスター醸造家マーク・ケント氏により、2019年に設立されたワイナリー。2014年にドウロを旅したマークがコンセイトを訪れた際、リタと意気投合したことから二人の交流が始まり、その後南アフリカで2015年、2016年、2017年、ポルトガルで2018年、2019年と共にワインを造ってきました。最終的にドウロ川の主な支流の一つであり、重要な畑が広がるトルト川右岸カザイス・ド・ドウロの地に、共に腰を据えてワインを造るための自社畑を購入することになりました。現在はリタのワイナリーであるコンセイトの醸造設備でワインを生産していますが、ゆくゆくは自社畑近くにある古い小屋をリノベーションして活用する予定です。カザイス・ド・ドウロはピニャオの町から5kmほど離れた歴史的な町で、世界遺産にも登録されているため、小屋のリノベーションは時間をかけて慎重に行われます。

畑は標高400-600メートルに位置する7区画(契約畑含む)を管理しており、黒ブドウは比較的標高の低いシスト土壌の畑、白ブドウは比較的標高の高い花崗岩土壌の畑で栽培されています。畑はいずれもドウロの伝統的な混植の畑で、フィロキセラの被害を免れた樹齢90年以上の古木の畑も含まれています。高い酸を保つことやタンニンの抽出に細心の注意を払っており、暑さの厳しいドウロの気候からは想像がつかないほど、エレガントで美しいワインを生み出します。また、ワイナリーでは「自分たちの畑を、自分たちが見つけたときよりも良い状態で残すこと」を信条とし、迫りくる気候変動のリスクを意識しながら、サステナブルな農業にも取り組んでいます。世界遺産に登録された混植の貴重な畑で、ドウロの魅力を表現すべく、ポルトガルと南アフリカのスター醸造家がタッグを組んだ注目のプロジェクトです。

ポルトガルにちなんだユニークなラベルデザイン

ナンバー1のラベルデザインは「航海」をテーマとしており、ドウロワインがドウロ川の壮大な渓谷を通って運ばれていた歴史を象徴しています。またナンバー2のラベルは、大航海時代に南アフリカの喜望峰に現れ、ポルトガルの船乗りを苦しめたという架空の怪物「アダマストル」にちなんだデザインで、当時のポルトガルの勇敢な船乗りたちを称えたデザインになっています。

樹齢50年以上の混植の自社畑から造られる力強い赤。南アで20年超の経験を誇る醸造家マークが、凝縮感溢れる彼らしいスタイルに旧世界のエレガンスを取り入れた複雑な味わいが魅力。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ