デントン・シェッド ネッビオーロ ロゼ

「デントン・シェッド ネッビオーロ ロゼ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
デントン・ヴュー・ヒル・ヴィンヤード Ne 2019 オーストラリア ヴィクトリア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥3,550 ロゼ モトックス 2021/9/6

「デントン・シェッド ネッビオーロ ロゼ」レビュー

ワインの外観

黄金色がかった淡いオレンジ色、粘性強い

ワインの香り

グラスを回す前:熟したリンゴの蜜っぽさ、桜餅

グラスを回した後:カリン、洋ナシ、プラム、ネクタリン

ワインの味わい

バターのような厚み、プラムのような果実味、ふくよかでリッチだが、最後にしっかりした酸があり、全体をひきしめている

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
厚みありリッチなロゼ

 

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ジェームス・ハリデー氏が認める唯一無二の土壌

デントン・ヴュー・ヒル・ヴィンヤードは在日オーストラリア大使館(東京)の設計を手掛けたデントン・コーカー・マーシャルの世界的建築家であるジョン・デントン氏と彼の息子サイモンによって、銘醸地ヤラ・ヴァレーの中心地、ヤラ河の北岸の孤立した小高い丘に1996年に設立。

この地は、ヤラ・ヴァレーでは非常に珍しい花崗岩質土壌で、「ヤラ・ヴァレーで最も珍しい土壌であり、永続的に卓越したブドウが生まれる地」と評論家ジェームス・ハリデー氏も絶賛する唯一無二のテロワールが存在します。

デントンでは、可能な限り有機農法でブドウを栽培し、灌漑もできるだけ施さず畑の向きや傾斜度、土壌の違いなどから畑を細かくブロック分けし、それぞれの環境に適したブドウや異なるクローンのブドウを栽培し、別々に醸造します。

ここでもナチュラルな作りを第一に考え、可能な限り自然に任せて、人的介入を抑えたワイン造りを行います。

デントンワインの評価は非常に高く、豪州で最も影響力のあるワイン評論家の評価サイト、ワイン・コンパニオン(ジェームス・ハリデー氏)ではワイナリーに与えられる最高評価の5ツ星を獲得し、ヤラ・ヴァレーの中でもひと際異才を放つワイナリーとして注目を集めています。

ヤラ・ヴァレーでは殆ど見られない花崗岩質土壌

自社畑はヤラ・ヴァレーを見渡せる小高い丘「ビュー・ヒル」にあり、畑からは辺り一帯に広がるヤラ・ヴァレーの銘醸畑を見下ろす事ができます。ヤラ・ヴァレーでは非常に稀な花崗岩質土壌主体のこの畑からは、芯の通ったストラクチャーと火打石のようなニュアンスを持つ非常に高品質なワインが生まれます。

この地は、3.7億万年前のデヴォン期に花崗岩の岩栓によって形成されました。砂岩やシルト質土壌が主体の他のヤラ・ヴァレーの土壌とはことなり、ここだけが結晶化した石英を含む花崗岩質土壌から成ります。表土は浅く、岩を含み非常に水はけも良い畑で、収量は自然に少なく制限されることもあり、高い品質のブドウが育ちます。

ナチュラルなワイン造り

ユニークなテロワールは花崗岩質土壌だけでなく、その気候にもあります。

この地は、ヤラ・ヴァレーで最も温暖なエリアに位置し、成長期は穏やかな日光が畑を照らします。この結果醸造面ではできるだけ人の手を介さないアプローチが可能となります。

アルコール醗酵、マロラクティック醗酵は自然酵母だけで行い、醗酵中の温度コントロールも行いません。更には、樽の使用を極力抑え、醸造後の清澄・フィルタリングも行わずボトリングします。こうして生まれるデントンスタイルのワインは、フレッシュかつ刺激的な花崗岩土壌に由来するエネルギーがグラスから溢れ出るような味わいに仕上がります。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ