
「シャトー・ド・モンフォーコン バロン・ルイ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
シャトー・ド・モンフォーコン | Gre50%、Sy15%、サンソー15%、カリニャン10%、ムールヴェードル10% | 2015 | フランス | コート・デュ・ローヌ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
14.5 | ¥3,500 | 赤 | 飯田 | 6/27/2022 |
「シャトー・ド・モンフォーコン バロン・ルイ」レビュー
ワインの外観
エッジに朱の入ったダークチェリーレッド
ワインの香り
グラスを回す前:赤い木の実、華やかなコーヒー豆
グラスを回した後:スパイシー、黒こしょう、クミン、コリアンダー、赤いドライフラワー
ワインの味わい
滑らかさがありサラリとした食感、酒質は強めで、しっかりした果実味と共にアルコールのボリューム感を感じる、酸は適度に、タンニンは非常に細かくワインに溶け込みシルキー、ドライフルーツやドライフラワー様の風味にスパイス感とコーヒーを思わせるコク
その他コメント

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輸入元情報
緻密できめ細かな優しい造りは高く評価され、毎年数々の栄誉を受ける
ローヌ川のほとり、リラックにそびえる11世紀建造のモンフォーコン城。その城主パンス伯爵の息子ロドルフがオーナーです。彼はフランス国内やカルフォルニア大学デーヴィス校でワインを学び、バロッサのヘンチキやヌフドパプのヴューテレグラフで修業。1936年から途絶えていたシャトーでのワイン造りを見事に復活させました。初ヴィンテージは1995年で、以来、そのワインは高く評価され、毎年数々の栄誉を受けています。リラックのテロワールの可能性を信じる彼は、樹齢が高く最良の区画を探し求め、畑は現在60haまでに拡大。2015年からはACリラックの委員長を務めています。
シャトーでは、ブドウ栽培からワイン醸造まで自然なアプローチを大切にしています。畑で生態系のバランスが取れるよう、以前からオーガニック農法と同様の手入れをしていましたが、2021年ヴィンテージからはオーガニック認証を取得しています。肥料としては羊の糞とブドウ搾りかすの堆肥を使用。雑草を生やし、その成長速度に合わせ定期的な刈り取り。必要に応じて耕作。土壌をできる限り自然なまま保ち、低収量を維持する方法です。ブドウの平均樹齢は50年以上。収穫も丁寧に手摘みで行います。ロドルフが造るのは、フレッシュさとエレガントさを追求した、上品で凝縮感があるワインです。それぞれの品種の個性を生かし、ブレンドの妙ともいえる実に見事な仕上がり。新樽を使わず、緻密できめ細かい優しいワイン造りをしています。
また、ロドルフは先祖の偉業に敬意を表し、キュヴェにその名を冠しています。モンフォーコン城は16世紀の宗教戦争で一部壊されましたが、ルイ男爵が1880年代に見事な城へ修復・増築しました。上級キュヴェ『バロン・ルイ』は彼への想いが込められています。また、ルイ男爵とその父はワイン愛好家でもあり、領地で造ったワインをパリで販売していました。1829年当時のラベル『Vin de Monsieur le Baron de Montfaucon』が180年の時を超え偶然発見され、そこからインスパイアされたスペシャルキュヴェが誕生したのです。20世紀になり、子供のいなかったルイの跡を継いだのは姪のマドレーヌでした。彼女は結婚してパンス伯爵夫人となり、城を守り続けました。『コンテス・マドレーヌ』は、ロドルフの祖母である彼女に捧げられています。そして現在、ロドルフは2018年にワインスペクテーター誌のSmart Buys(毎年コスパの高いワインを造り続けている60名の生産者)に選ばれ、ギド・アシェット誌では2023年度のローヌ最優秀生産者としても選ばれ、その実力が認められています。
なめし革、杉、バニラなどの樽香とダークフルーツの香りが見事に調和。ビロードのような口当たりで、長いフィニッシュにリコリスのニュアンスのあるフルボディのワイン。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ