
「フォンヴィエイユ シャルドネ リムー」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
ドメーヌ ガラブー | CH | 2018 | フランス | ラングドック・ルーション |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
14 | ¥3,600 | 白 | 稲葉 | 2024/3/11 |
「フォンヴィエイユ シャルドネ リムー」レビュー
ワインの外観
黄色強いレモンイエロー、ディスクも厚い
ワインの香り
グラスを回す前:柑橘、青りんご、洋ナシ、白胡椒、備長炭、バニラ
グラスを回した後:黒トリュフのオイル、鋼など鉱物を思わせるミネラル
ワインの味わい
厚みある食感、洋ナシのような果実味があり凝縮感もあるがフルーツ風味が強いわけではない、強い酸、若干のタンニン、樽由来の香ばしさあるが強いミネラルのおかげでタイト、黒トリュフやエスプレッソのような複雑さ
その他コメント

ブルゴーニュほどのエレガントさはないかもしれないが、それでも第一印象はブルゴーニュの良い白かと思うのではないかと思うほどのリッチなニュアンス。
季節
|
グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
冬 | 大ぶり丸 | 10-15℃ | 6 |
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輸入元情報
「ドニ ドゥブルデュー教授の教えを受ける」
フレデリック ガラブー(Frederic Garrabou)は、世界中の様々な場所でワイン造りを学び、数多くの経験を積んでいます。ワイン造りを学ぶため、ラングドックを離れ、ブルゴーニュのボーヌのBTS Viti-oenoで学び、またアンヌ フランソワーズ グロ、ドメーヌ シャンソンといった著名ドメーヌでワイン造りを経験しています。ブルゴーニュでは、テロワールを尊重し、単一品種で仕込むワイン造りについて知識を深めました。その後、さらに2年間、ボルドーのISVVで学び、偉大なワインメーカーであったドニ ドゥブルデュー教授の教えを受けました。さらに世界のワイン造りを知るために、カリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランドなどニューワールドで修業を積みました。国が変われば、品種やワイン造りの方法も違います。そこで彼は醸造学というものを深く理解することになりました。
「実家のあるリムーでドメーヌを設立」
そして2014年、フレデリックは故郷に戻り、リムーのガルディ(Gardie)に所有する実家のドメーヌでワイン造りをスタートさせました。畑の面積は22ha、ピレネー山脈の麓に広がっています。フレデリックが実家に戻る以前の祖父や父の時代には、育てた葡萄はすべて農協へ売っていました。しかし、彼は自分のドメーヌ名のワインを造りたい思い、栽培方法を以前と変えるなど自分が培ってきた経験と知識を生かし、ついに最初のワイン2016年ヴィンテージをリリースするに至りました。
※BTS Viti-oeno:Brevet de Technicien Supérieur Agricole en Viticulture œnologie 葡萄栽培学における高等農業技術者の修了証
「フレデリック ガラブーは情熱を持った慎重な若きエノログである。ボルドーやブルゴーニュ、さらにニューワールドなど他の土地で学んだワイン造りの経験をガルディに所有する家族の畑で、生かしたいという情熱を持っている。畑のある場所は、リムーのアペラシオンの中でもたいへん地中海に近い場所にある。また、慎重な彼がファーストヴィンテージのために使ったのは、22ヘクタールあるうちのわずか1ヘクタールのみであった。ファーストヴィンテージである2016年は2種類のワインを造ったが、すでに非常に興味深いもので、その技量は確かなものである。2017年も非常にフレッシュで調和が取れたワインになっている。とりわけピノ ノワールはゴージャスだが、雹のために極めて生産量が少なくなる見込みだ(600本のみ)。
「ラ ルヴュ ド ヴァン ド フランス2018.2」
<以下、フレデリックのコメント>
「他人のためにワインを造ることと、自分自身のための葡萄からワイン造ることは大きく違います。自分のワインには自分自身が深く関わり、大きく反映されるのです。すべてが自分の意志で決断しなければなりませんから、これまで経験してこなかったリスクを背負うことになりました。皆様が私のワインを喜んでくださればよいと思います。そして私がワイン造りの中で感じた喜びやパッションを飲む人に感じていただきたいです。」
「フォンヴィエイユ」の畑は0.75haの小さな区画で、北北東を向いています。土壌は粘土石灰質です。保水性の高い土壌のため、葡萄がしっかりと熟してくれます。フレッシュで生き生きとしたワインを造るためには最適の条件です。栽培はオーガニック栽培により近いリュット レゾネで、除草剤は使用しません。葡萄の仕立てはシングル ギヨー。収穫は葡萄が完全に熟したものを手摘みで行います。収穫した葡萄は酸化しないように注意し、セラーに運んだらすぐに圧搾します。最も優れた果汁だけを選び、ワインにします。澱引きした後、500Lのバリックに入れ、低温で発酵を行います。試飲をして定期的にバトナージュをします。熟成はそのまま樽で9ヶ月行います。グリーンがかった淡い麦わら色。かすかに樽、そして火打石のニュアンスが混ざるフルーティなアロマ。口に含むと非常にクリーンで張りのあるアタックがあります。白桃やアプリコットの果実味に、心地よい酸が完璧なバランスでお互いを引き立てています。非常にフレッシュで長い余韻があります。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ