
「キャンティ・クラシコ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
カステッロ・モンテリナルディ | SG90%、カナイオーロ10% | 2017 | イタリア | トスカーナ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
13.5 | ¥2,800 | 赤 | マルカイコーポレーション | 2022/8/29 |
「キャンティ・クラシコ」レビュー
ワインの外観
青みの抜けたダークチェリーレッド、朱色がかっている
ワインの香り
グラスを回す前:乾燥赤果実、干し肉、紅茶
グラスを回した後:熟成感出つつ華やかさも保った状態、干し花、こしょう、コリアンダー、煎りゴマ
ワインの味わい
赤い果実の風味、口中で前半は酸しっかり、タンニンもしっかりだが、干し肉やスパイス、紅茶を思わせる風味のおかげで中盤から余韻非常に奥行を感じ滑らかさを感じる。
その他コメント

2,800円のキャンティ・クラシコは安すぎるのではと思ったが、程よい熟成感のキャンティ・クラシコ。キャンティ・クラシコの濃い力強さを求めるならその要素はないが、大きなグラスで複雑味を楽しめる良い状態
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輸入元情報
フィレンツェとシエナのちょうど間に位置する、ラッダ・インキャンティでワイン造りを行っています。
キャンティ・クラシコ9エリアの中でも、ラッダ・インキャンティは今でこそ有名ワイナリーがひしめき合う激戦区ですが、レモ・チャンピによって、カステッロ・モンテリナルディの土地が所有された1961年当時は、まだ周囲は稲作地帯でした。
当時のレモの職歴は、保険の営業マン。しかし故郷の田舎に強い情熱を持っていました。故郷のトスカーナ を訪れ、実際にこの土地の購入を決めた時、彼の一番の関心事はヴィッラ経営・・・というよりは、忙しい都会の喧騒から現実逃避する為の田舎暮らしの住居として購入、最初の頃は週末には、その静けさを楽しむために訪れていました。
しかし、一度この土地とブドウ栽培の文化に触れてしまったレモは、その内に秘めた情熱に火が付き、家族全員をトスカーナに連れてきて、ワイン造りの冒険を始めることを決めてしまったのです・・・!彼が土地を購入してから最初に造られたワインは、1967年ヴィンテージ。
出来はどうあれ、今でも記念に100本ほど残っているそうです。
しかし約50年間もの長い間、生産量は非常に限られたものに留まり、他国への売買が行われることはありませんでした。
2000年後半に父レモが亡くなった後、息子のダニエーレが本格的なキャンティ・クラシコ造りを始めることを決意します。
力強いルビーレッド色。ファーストインパクトは新鮮なチェリーなどの赤い果実の香りに続いてスミレや乾燥させたバラのようなフローラルなアロマが感じられます。口に含むとチェリークランチをカリッと噛んだような甘酸っぱさに絹のようなタンニンがそのフルーティーな味わいを包み込みます。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ