アルバロッサ(ソシエタ・アグリコラ・ボット・ディ・アンドレア・エ・ステファノ・ボット)

「アルバロッサ(ソシエタ・アグリコラ・ボット・ディ・アンドレア・エ・ステファノ・ボット)」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ソシエタ・アグリコラ・ボット・ディ・アンドレア・エ・ステファノ・ボット アルバロッサ 2018 イタリア ピエモンテ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥4,300 アズマコーポレーション 2025/4/22

「アルバロッサ(ソシエタ・アグリコラ・ボット・ディ・アンドレア・エ・ステファノ・ボット)」レビュー

ワインの外観

アルバロッサ(ソシエタ・アグリコラ・ボット・ディ・アンドレア・エ・ステファノ・ボット)の外観

濃く黒いダークチェリーレッド、青抜けている

ワインの香り

グラスを回す前:カシス、ダークチェリー、赤い花、赤胡椒、血液

グラスを回した後:華やかさ、タイムのようなハーブ感、赤い花、鉄分

ワインの味わい

中程度~さらりとした食感、果実味は濃厚ではないかぶどうの熟度を感じ甘みも感じるほど、酸しっかり、タンニン強いが細かい、赤いチェリーのような華やかさ、干し肉のような旨味があり塩味を感じるほど、力強いがチャーミングさありしなやか

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
初めて飲む品種
プーリア、アリアニコ、2020、13.5、4500と予想も全く知らない品種。ピエモンテの乾いた感じとは違う、もう少し果実味を感じる美味しさ、しなやかさもあり、良い
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 16-20℃ 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ピエモンテ南部のアックイテルメの北、10キロほどのところにあるリカルドーネ村。人口600人ほどの小さな村のほとんどの人々が葡萄栽培に従事しています。ワイナリーは、そのリカルドーネ村の丘の上にあります。現在の当主は、アンドレア氏。5世代に渡って葡萄栽培農家であったボット家でしたが、先代がワインの生産をスタートさせました。栽培農家として育んできた経験と知恵を最大限に活かした「葡萄の特徴をそのまま表現したワイン造り」に取り組んでいます。畑の面積は約20ha。「上質な葡萄を使用してこそ上質なワインが生まれる」と信じ、すべての畑でオーガニック農法を実践し、畑だけではなく、周囲の自然を尊重した環境作りを重視しています。畑は粘土石灰質土壌で、化学肥料を一切使用しません。完熟葡萄を手摘みで収穫し、発酵には野生酵母を使用。2017年にはワイナリーを新たに設営し、代々受け継がれた伝統も大切にしながら、先進技術も取り入れた葡萄が生きるワイン造りをしています。
アルバロッサのポテンシャルの高さを感じるトップキュヴェ

アルバロッサはバルベーラとシャトゥス種の交配品種です。1938年にダルマッソ氏が、ネッビオーロとバルベーラの特徴を併せ持った品種を作ろうと交配させたのですが、交配からしばらく経った2009年のDNA検査により、ネッビオーロではなく、フランスの古い品種シャトゥス種(一部エリアでネッビオーロ・ディ・ドロネーロと呼ばれている)であることが明らかになりました。まだマイナーな品種ですが、熟成能力が期待できると注目を集めています。ステファノ・ボットでは、アルバロッサを標高240mの南向き斜面にある2hの畑で栽培しています。手摘みで収穫後、ステンレスタンクで発酵を行い、18か月間を大樽で熟成させてから瓶詰となります。ベリーやプラムを思わせるアロマに、スパイシーなニュアンスが加わります。力強いタンニンと酸味は、しっかりとしたストラクチャーとなり、熟成能力の高さを感じさせます。

〜テイスティングコメント〜

ベリーやプラムを思わせるアロマに、スパイシーなニュアンス。しっかりとしたストラクチャーで熟成能力の高さを感じさせます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ