コントラ・アパレーデ

「コントラ・アパレーデ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ルイス・ドゥアルテ・ヴィーニョス アルバリーニョ 2017 スペイン リアスバイシャス
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥3,600 稲葉 2022/9/3

「コントラ・アパレーデ」レビュー

ワインの外観

コントラ・アパレーデの外観

やや黄色の強めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:黄色い果実、カリン、ネクタリン、パイン、パッションフルーツ、こうぼ

グラスを回した後:ヨーグルト、ドライパイン、緑のアーモンド、ピスタチオ、樹の幹

ワインの味わい

分厚い食感、香りの印象よりドライで男性的、果実味はリッチ、酸はやや強め、若干のタンニンがこれらをやや覆っていてワインをドライにひきしめている、余韻も力強く甲殻類や豚肉など旨味ある食材に合わせたい

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
樽不使用なのに樽熟したかのようなボリュームある白
力強い白。ボリューミーだがアルコリックではない、ほろ苦さはシュールリ由来?樽不使用でこの力強さが凄い。

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

単一品種で最高の白ワイン造り/10haの畑が150区画に分かれる

「自家用ワインを分けて欲しいと言われ、販路拡大」・・以前は、他の住人と同じように自家消費用にワインを造っていました。そして、マルセロの義兄弟が経営している村のバーで、そのワインを出していました。それを村人たちが好み、またフランスのレストランからごく少量でも構わないので分けて欲しいと言われたのをきっかけに、販路を拡大することにしました。
「海に臨んだ100以上の小区画」・・畑は全て小さな区画で、作業は全て手で行なわなければなりません。海に面しており、潮風を絶えず受けるので、ワインには塩のトーンが含まれます。樹齢が古く、若いもので35年、古いものは85~90年です。
「他に先駆け造った長期熟成スタイル」・・アルバリーニョが長期熟成に向かないと思われた中、48ヶ月熟成で造った先駆者的な造り手であり、現在多くの生産者がこのスタイルを目指してきています。
「キュヴェの違いは、樹齢と熟成期間」・・畑で選別し、小さなかごで収穫、さらに選果テーブルで選別します。葡萄を4度に冷やし、100%除梗、8~9度で12~16時間回転させながら醸します。その後、15度に保ちステンレスタンクで1ヶ月発酵させます。澱と共に2~3ヶ月置き、澱がこれ以上何ももたらさなくなったら、他のタンクに移します。さらに、ベイガス(S147)コントラパデーレ(S148)は、窒素を充填したタンク内で、2ヶ月バトナージュします。1週目は毎日、2週目は6日間といった具合に、段々頻度を減らします。熟成にはいずれのキュヴェもタンクを使います。違いは樹齢と熟成期間です。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ