バルバレスコ ヴァッレグランデ(グラッソ・フラテッリ)

「バルバレスコ ヴァッレグランデ(グラッソ・フラテッリ)」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
グラッソ・フラテッリ Ne 2012 イタリア ピエモンテ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥4,500 稲葉 2023/1/19

「バルバレスコ ヴァッレグランデ(グラッソ・フラテッリ)」レビュー

ワインの外観

バルバレスコ ヴァッレグランデ(グラッソ・フラテッリ)の外観

透明感あるラズベリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:朱色のニュアンス

グラスを回した後:香りは優しめ、赤い果実、赤い花

ワインの味わい

軽やかな食感、赤い果実の風味はしっかりと、タンニンは優しめだがきちんと存在し、酸はしっかりめながら鋭くなくタンニンや果実味と一体化しておりマイルド、スパイスや種子のような複雑身も同様に一体化しており、非常にバランス良い、ブルゴーニュの名門造り手のコンサルを務めのがこのジョフ・カレル。

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
香りが捉えにくくイマイチかと思ったが味わいは非常に良い1本
香りがほとんど感じないのは、体調が悪いからなのか、ワインのせいか?
しかし、口に含むと非常にコスパの高いPN。ブルゴーニュほど酸っぱくなく、ニューワールドほど果実味が強くない、アルコリックでもなく、本当にバランス良い
季節

グラス 温度 私的に買う度
(5段階)
軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 12-23℃ 5 8
「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

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輸入元情報

昔ながらの伝統を守るこだわりの熟成バルバレスコ

ワイン造りは生活そのもの。販売することではなく、葡萄を育て、造ることに楽しみがある。
だからこそ美味しくなるまで熟成させて、最も素晴らしいタイミングでリリースできる。
グラッソ フラテッリは、トレイゾ村で1900年から続く家族経営の個人生産者です。現在は、兄のアルフレード グラッソ(上写真右)と弟のルイジ(上写真左)がワイナリーを引き継ぎ、長期熟成タイプのワインを生産しています。「フラテッリ」には兄弟という意味があり、ワイナリー名は「グラッソ兄弟」という意味です。祖父のヴァレンティーノ、父のエミリオと続いており、現在が3世代目です。1960年代まで、ワインは自家消費用を除いたほとんどを他の会社や組合にバルクで販売していました。父の時代に設備投資を行い、70年代からは自社での瓶詰をスタートしています。アルフレードとルイジのグラッソ兄弟は70歳くらいで、二人とも醸造学を学んだわけではありませんが、ワイン造りに携わってきた長年の経験から「歩く教科書」と例えられるほど豊富な知識を持っています。私たちが訪問した際には葡萄畑でお話を伺いましたが、話しながらも自然と芽かき(不要な芽を摘み取る作業)を始めてしまうほど。二人ともまさにベテランといった風格です。ピエモンテ州で有機栽培を推奨する取り組みである「グリーン エクスペリエンス」に所属しており、葡萄畑には農薬や除草剤を使用していません。畑仕事だけではなく、醸造面にもこだわりがあります。例えば、バルバレスコの熟成期間は、法律で最低26カ月間(その内木樽熟成は最低9ヶ月間)と定められていますが、グラッソ フラテッリでは木樽で最低36カ月間熟成させています。手間暇をかけて育てた、太陽の光をいっぱいに浴びて育った葡萄の成分をしっかりと抽出し、木樽で長い間じっくりと熟成させて出来るワインは、美しい色合いで香り高く、長期熟成が可能な素晴らしいものとなります。

グラッソ フラテッリが所有する3つのクリュのひとつ、「ヴァッレグランデ」の畑からのワインです。方言で「太陽の当たる土地」また「広い渓谷」という意味を持っています。グラッソの所有する畑の中でも、その名前が示すとおり一日中日当たりのよい、最も優れた区画です。面積は4.5ha。標高350~370m、南南東向き、土壌は石灰岩質です。1970~1974年に植樹しました。29~30度に温度管理しながらステンレスタンクで10~15日間発酵させます。50hLの伝統的な大樽で48ヶ月熟成させます。最後の12ヶ月は30%を225Lと500Lのフレンチバリックの新樽に移して熟成させ、ブレンドします。
バルバレスコ ヴァッレグランデ|稲葉で取り扱っている世界のワイン情報 (inaba-wine.co.jp)

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ