
「ケーニヒスシルド リースリング トロッケン」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
ヴァイングート・テッシュ | Ri | 2014 | ドイツ | ナーエ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
12 | ¥3,000 | 白 | モトックス | 2022/9/12 |
「ケーニヒスシルド リースリング トロッケン」レビュー
ワインの外観
ごくわずかな気泡、黄色濃い目のレモンイエロー
ワインの香り
グラスを回す前:前面にペトロール香(石油香、キューピー人形)、熟した黄果実、ナツメグ
グラスを回した後:レモン、ライム、さわやかさ、ライチ、ユリの花
ワインの味わい
シャキッとしたさわやかな食感、柑橘様の果実味、しっかりした酸とミネラル、花を思わせる華やかでほんのりと甘いニュアンス、余韻にも一体となったこれらが長く続く
その他コメント

Riがきれいに感じられる。アルザスRiでこの価格を考えると充分に勝負できるワイン
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輸入元情報
斬新な発想でドイツワイン界に新風を吹き込む作り手!
ヴァイングート・テッシュの設立は1723年。以来、テッシュ一族により代々受け継がれてきた家族経営のワイナリーです。
300年近くの長い歴史を持つワイナリーですが、その趣きは1997年に10代目のオーナーとなったマルティン・テッシュ氏の登場により一変します。伝統を重んじるワイン造りをそのまま踏襲することなく、自身の感性に従って、パッケージやロゴの変更だけでなく、畑のほとんどすべてをリースリングのみに縮小するなど、まさに“型破り”ともいえる方法で次々と新しい試みを実践していきます。
その信念の核となっているのが、「辛口に特化したワイン造り」。
「テロワールの個性を最も忠実に反映する品種」といわれるリースリング種において、ワイナリーの宝であるバラエティに富んだ区画が育む味わいの違いを、正確にワインに写し取ることはごく自然なことでした。また、食事との相性を考え抜くマルティンにとって、唇に分かりやすい甘みが残る伝統的なドイツのリースリングは理解できないものでもありました。また、その為に、家族のお祝い用などに作る一部の貴腐ワインを除いては、一切の伝統的な甘口ワイン造りを止め、辛口に特化することにしたのです。そしてピュアなリースリングの特徴を生かすために、ワイン造りにおいては最低限の介入を心がけ「補糖なし、樽なし、補酸なし」のストレートな醸造を全てのラインナップで貫いています。
こうした新しい試みは批判にもさらされ、古くから取引のある人々の不信を買い4割以上の顧客を失ったそうですが、分かりやすく整理したシンプルなラインナップ、手ごろな価格、異業種の人々との積極的な交流などもあり、逆に若い世代をはじめとする新しい顧客層にテッシュの“新しい”ワインが広がることになりました。伝統的なドイツワイン界にあってマルティンの試みは異端児にも映りますが、深い知識と信念に裏打ちされたワインは、今では世界各地で確固たる信頼を集めています。
ローラーベルクの南に位置する石灰質土壌のケーニヒスシルド。若いうちは慎ましい自然の花のようなブーケを持ち、まろやかでフィネス溢れるスタイルです。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ