ファッラ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの外観

「ファッラ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ファビュラス モンテプルチャーノ85%、その他15% 2018 イタリア アブルッツォ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥2,500 ディオニー 2023/10/2

「ファッラ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」レビュー

ワインの外観

ファッラ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの外観

青みが入った奥の透けない濃く黒いダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:黒い果実の果皮、アントシアニンという赤い色素(ナスの皮、紫キャベツ)、アミノ酸(乾燥ジビエ、醤油)、ミネラル(木炭)

グラスを回した後:ポリフェノール、アミノ酸、ミネラル、これらの香りが強まる

ワインの味わい

完熟してともすればチャーミングな甘みを感じるほどの果実味がありながら、タンニンは歯茎をしびれさせる収斂性があるものの粗くない、酸も非常に強いが丸みある、これらそれぞれが強いがバランスとれている

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
旨味成分もたっぷりで奥行きもある
ビオディナミでSO2少ないが、5年熟成にも全く劣化はなく、自然派ならではの面白さがあり良い
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 18-22℃ 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

国立公園にビオディナミワイナリー ストーリー仕立てのエチケット
イタリア、アブルッツォ、マジェッラ国立公園内のPretoro自治区内(標高602メートル、人口1,100人)にFABULAS(ファビュラス)の畑があります。アドリア海まで35キロという立地ではありますが海洋性気候の影響は乏しく、大規模な山の影響を受け、昼夜の寒暖の差がブドウの品質に寄与します。 その地域に及ぼす影響を評価した「Biodiversity Friend」認定を受けるなどブドウの品質を高めるだけでなく、環境の保護、豊かな土地、労働者の健康すべての観点を重要視し生産者という位置付けだけでなく、この歴史ある土地を守る者としての使命を掲げ活動を行うワイナリーでもあります。 放牧する羊からの自然な肥料や、飛び交う鳥やミツバチ、動物の息吹が身近に聞こえる理想的な環境の畑で肥沃な土壌が質の良い静謐なバイブレーションを纏うブドウを育ててくれています。畑ではビオディナミを取り入れ、デメテール認証を取得しています。 自然界の酵母について「花や果実などどこでも見られるもので、昆虫、風および雨などの自然のベクターを介してブドウの皮に到達し発酵が可能となる」と言い、ファビュラスでは地域の固有の酵母のなかでも特にカモミールと地元の植物「スラ」からの花粉から選択された酵母を好み、プレス機からアンフォラの粘土の小穴までこの酵母が定着していると言います。 ワインとラベルは現在マジェラ国立公園になったこの土地に生きた伝説のMajellaneと呼ばれる7人の女性戦士にまつわる伝説やこの地の歴史、土地に根付く価値観など、すべてこの土地を舞台に巻き起こった様々なストーリーをそれぞれのワインに展開し、ラベルに描写しています。ワインを飲むだけでなくラベルやストーリーを想像しながら古(いにしえ)のアブルッツォへ、、、時空を超える旅をお楽しみください。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ