「コート・デュ・ローヌ・ルージュ エスト・ウエスト」の香りや味わいコメント

「コート・デュ・ローヌ・ルージュ エスト・ウエスト」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
アンドレ・ブルネル Gre70%、サンソー20%、Sy10% 2019 フランス コート・デュ・ローヌ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥1,650 稲葉 2023/3/13

「コート・デュ・ローヌ・ルージュ エスト・ウエスト」レビュー

ワインの外観

コート・デュ・ローヌ・ルージュ エスト・ウエストの外観

青の抜けたダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:乾いた黒ベリー、ドライフラワー、スパイス

グラスを回した後:華やかさ増す、チェリー、チェリーサワー、スミレ、黒こしょう、コリアンダー、若干ジビエ

ワインの味わい

ドライな果実味、酸はしっかりめ、タンニン力強いが溶け込み滑らか、シガーやジビエの干し肉を思わせる茶色い風味に黒こしょうのようなスパイス感がバランス良い、余韻長く予想以上に格の高さを感じる、秋-冬に使うべきだった!

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
飲み頃ハイコスパローヌ!
この値段のローヌ赤としてはめちゃ良い。Alc高いけど、よくあるアルコリックで濃く若すぎるローヌと違い、Alc感は強く感じないし、果実味とスパイス感、茶色い風味のバランスも良い
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 19℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

時代のニーズも見据えたシャトーヌフのトップ生産者

「トップクラス生産者に登りつめたアンドレ ブルネル」  シャトーヌフ デュ パプの最もエネルギッシュで、力量のある生産者の一人です。父親の仕事であるワイン造りに参加するようになると、めきめきとトップクラスの生産者としての頭角を現しました。今や世界的に有名になってしまったアンドレ ブルネルのワインは、私どもも何とか僅かでも量を増やしていただこうと、毎年の買い付けには必ず訪問するほどです。オリジナリティに溢れる造り手によって生み出されるワインは、シャトーヌフ デュ パプ “レ カイユ”をはじめ単なるコート デュ ローヌでさえ、並の生産者のシャトーヌフ デュ パプの品質を上回ります。
「理想の味わいを優先させる」  ローヌのトップ エノログのフィリップ カンビがコンサルタントとして参加し、丸いタンニン、豊富な果実味といった、時代のニーズに合ったワインとなりました。また、2015年から醸造担当としてロマンが参加。アンドレは、これまで以上に畑作業の時間を増やしています。スタンダードクラスのワインでさえ、長めのマセラシオンを行い、エレガントでバランスの取れたワインにしています。また、V.D.P.などでも、市場に出す前に、必ず1年は落ち着かせてから出荷したいと考えています。アンドレが考える南部ローヌワインの魅力は、飲みやすく親しみやすく、食事に合わせやすい味わいであることです。
完熟した葡萄を厳しく収量制限
濃厚な果実味とフルーティな酸味
エスト ウエストは「東と西」を意味し、力強さと硬さをもたらす丸い小石と粘土土壌のローヌ川東側のトラヴァイヤン(主にシラー、サンソー)と、優雅さと繊細さをもたらす粘土石灰岩質の下層土の西側のサン ジュニエ ド コモラ(主にグルナッシュ)の葡萄を使うことから名付けました。フレッシュさも大切なのでサンソーをブレンドします。ヴィエイユ ヴィーニュと呼べる40年以上の高い樹齢、さらに葡萄をしっかり完熟させ、収穫量を抑えている(35hL/ha)ため、肉厚でボリュームはあっても、しなやかなワインとなります。そしてオイリーさを手に入れるため、質の良い澱に触れさせます。大部分を手摘みします。100%除梗し、軽く破砕します。コンクリートタンクで、発酵とマロラクティック発酵、熟成させます。28度に管理しながら発酵、醸しは20~30日間行います。その間デレスタージュとピジャージュを毎日行います。10ヶ月熟成させます。珪藻土でろ過し、清澄はしません。甘さを感じる口当たり。ジャムを感じさせる果実味とフルーティな酸味。タンニンも程よく、バランスがとれています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ