「フット ヒルズ シャルドネ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ・ザフェイラキス CH 2021 ギリシャ テッサリア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥3,700 アズマコーポレーション 2025/5/27

「フット ヒルズ シャルドネ」レビュー

ワインの外観

やや濃いめのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:しっかりした香り、完熟オレンジ、パパイヤ、スモークチップ

グラスを回した後:洋ナシ、オートミール、シリアル、白カビチーズ、バニラ

ワインの味わい

ぶ厚い食感、完熟感あり香ばしさある果実味、爽やかな酸がしっかりあるが、樽由来のバニラのようなスパイス感とアーモンドやコーヒーのような香ばしさ、さらに塩味もあり、これらが酸をマイルドに感じさせる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
樽発酵樽熟成のシャルドネらしい力強い香ばしさ
東ヨーロッパの樽使用のシャルドネと予想。非常に上質さあるが、どこかニューワールドっぽい。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり丸 10-14℃ 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ザフェイラキスは中央部のテッサリア地方、ティルナボスにワイナリーを構えます。 ギリシャ神話にも登場する国内最高峰のオリンポス山の麓に位置し、古くからギリシャの重要ワイン産地として認知されています。  4代目のクリストス氏は、ギリシャの先駆的なワインメーカーの一人に数えられ、世界的な評価を受けています。アテネ大学で醸造学を学んだ後、トリノ・ミラノ大学でワインや農業に関する知識を学び、ピエモンテやトスカーナの多くのワイナリーで修業。2005年にイタリアから帰国しワイナリーを受け継ぐと同時に、オーガニック農法を開始。元来、自然環境を尊重したワイン造りをしていたこともあり、オーガニックを始めることはそう難しいことではありませんでした。 パレオミロスとカンピラガスの2つのエリアに8haの畑を所有。 カンピラガスは数世紀前までは湖であり、カルシウム濃度の高い粘土質の土壌。ここでは非常にクリーンで、軟質なミネラルを感じるブドウができます。この特殊な土壌と、回りに囲まれた山々の影響を強く受けるこの地で、土地の味わいを尊重したワイン造りを行っています。 品種はマラグジアやリムニオナといった固有品種から、シャルドネやシラーなどの国際品種も栽培。特に彼の造るリムニオナは、各国で高い評価を受けています。一時絶滅寸前まで減少したこの品種は、クリストス氏により、世界レベルにまで知られるようになりました。 土地の伝統と彼のインテリジェンスを詰め込んだワインは、奥行きと品格を感じる味わいに仕上がっています。 2019年よりビオディナミ農法に取り組んでおります。
高級感と品格を感じるシャルドネ

畑の標高は200から300m。非常に暑くめったに雨が降らない乾いたエリアです。土壌は砂質粘土。平均樹齢30年のブドウを手摘みで収穫。収穫後、数時間スキンコンタクトを行い野生酵母で発酵。 発酵は2400Lの伝統的な大樽を使用。熟成も同じ大きさの古樽と一部新樽を使用し12ヵ月熟成。 熟したリンゴや南国系果物の香りに上品な樽香が余韻と共に長く続きます。 栽培面積2ha 生産本数10,000本。

〜テイスティングコメント〜

熟したリンゴや南国系果物の香りに上品な樽香が余韻と共に長く続きます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ