マス エンゲラ ブランコ セレクション

「マス エンゲラ ブランコ セレクション」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ボデガス エンゲラ ヴェルディル85%、ヴィオニエ10%、SB5% 2023 スペイン バレンシア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥2,700 アズマコーポレーション 2025/1/28

「マス エンゲラ ブランコ セレクション」レビュー

ワインの外観

マス エンゲラ ブランコ セレクションの外観

やや濃いめのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:オレンジ、ピンクGF、ミカンジュース、オレンジ色の花、金木犀、ミカンの葉、長ネギ

グラスを回した後:アロマティックな香りがグラス回す前後で強く変化あまり感じない

ワインの味わい

中程度の食感、生のオレンジを絞ったような酸を伴うジュシーな果実味、キウイや青ミカンのような酸と青い風味があり、枝や葉のニュアンスも、和柑橘の皮のようなほろ苦さも少し(カボスやスダチ)、余韻に若干の樽を思わせる香ばしさ

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
ユズ風味の料理と合わせてみたい
イタリア、トレンティーノ、CH、樽熟成、2022、12.0、1800もかすりもせず。
土着品種ヴェルディルは大辞典でも4行の説明。ほぼ絶滅状態にあった果肉が白い品種らしく、リンゴとパインの風味のヴァラエタルワインが造られていると記述あり。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 9℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ボデガス・エンゲラは1999年に、ペレス・パルト氏により設立されました。バレンシア内の2つエリア(エンゲラ地区とフォンタナス地区)に合計160haを所有。エンゲラ地区ではシラー種などのフレンチセパージュ葡萄を、フォンタナス地区ではヴェルディル種やテンプラニーリョ種などのスペイン品種を、すべて有機農法で実践しています。このボデガの経営にあたっているのはフアン・ラファエル氏。農業を通じ、地域に貢献するとともに、世界の美食家に通用するワイン造りを心掛けています。この生産者が手掛けるワインの特徴は、南スペイン特有の強烈な凝縮感はあまり感じられず、むしろ有機農法ならではのエネルギッシュな果実感とエレガントさを感じさせるところにあります。それが実現できるのも、恵まれた地中海の気候(夏は最高気温が35℃程度、冬は最高気温が16℃程度と年間を通して温かい)、降雨量は東京に比べ1/3程度と非常に降水量が少なく、温暖で乾燥した気候条件であり、2つのエリアの畑は標高650m~700mの高地であること、石灰質や赤土粘土などを中心とした葡萄栽培に適した土壌であることにあります。
新樽のフレンチオークで熟成させた、ボデガス・エンゲラの白ワインのトップキュヴェ

エンゲラ地区の南西に10キロほどの地区、フォンタナス地区のヴェルディル種メインで造られた白ワイン。 石灰質土壌で畑は白い土に覆われており、スポンジのように雨や湿気を吸収し地中に蓄えるため、地上は年間を通して適度に乾燥しており、病気の心配も少なく天地の利に恵まれた土壌となっています ヴェルディルの他にシャルドネ、ソーヴィニョンブラン、ヴィオニエをブレンドし、収穫したばかりのそれぞれの葡萄は零下5℃の環境で15日間保管されます。その後、フレンチオークの新樽でその一部を発酵させています。

〜テイスティングコメント〜

ヴェルディル種の華やかで爽やかな柑橘の香りに加え、フレンチオークのバニラの風味を加わりリッチなテイストに仕上がっています

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ