「シャトー・ド・パランシェール・ブラン」の香りや味わいコメント

「シャトー・ド・パランシェール・ブラン」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・ド・パランシェール SB70%、Se15%、ミュスカデル15% 2022 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥2,100 モトックス 12/9/2024

「シャトー・ド・パランシェール・ブラン」レビュー

ワインの外観

シャトー・ド・パランシェール・ブランの外観

透明感あるレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:華やかさ、青りんご、マスカット、白桃、白やピンクの花束、ミネラル感

グラスを回した後:シャキッと感増す、ライム、レモングラスやミント、石灰やラムネ、しゃぼんを思わせるミネラル感

ワインの味わい

思ったより厚めの食感、(特に温度上がると)完熟ぶどうを思わせるボリュームある果実味、強めの酸があるが果実味とのバランス良い、貝殻のようなミネラル、若いので要素が多いまではいかないが非常にポテンシャルを感じる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
夏にも飲んでみたい良品ボルドー白、冬は温度高めで
2022、13.0、3000と感じるレベル
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 9-16℃ 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

まさに格付けシャトー級!栽培・醸造手法のレベルが高すぎる!

パランシェールではブドウ栽培に最適な場所を探すために土壌分析を実施し、栽培・収穫を32の区画に細かく分割しています。これは格付けシャトー(グラン・ヴァン)では一般的ですが、安ワインの産出がメインのこの土地ではあまり行われていません。同エリアでは大きなタンクで一括で醸造(=実質1区画)することでコストを抑えるのが一般的です。パランシェールでは、各区画のブドウが最高のタイミングで収穫され醸造に移されることができるように、細かい管理が実施されています。多大なコストはもちろん、大変な手間のかかる作業が行われています。

選果も非常に細かく、まずは収穫の時点で状態のいいブドウのみが選ばれます。その後運び込まれたブドウを再度人の手で選果し、良い粒&房のみが選び抜かれます。これで終わりではなく、さらにオプティカルソーティングマシンという最新の選果機械を使用することで、さらに悪い粒がはじかれます。この3段階の選果もまさに格付け級の手間とコスト。そもそもこのマシンを持ってる生産者が同エリアで少ないことを考えると、この時点までに行われる品質管理が突出していることが明らかです。

結果、収量は非常に少なく、50-55hl/haが一般的なワイナリーの、40-45hl/haが格付けシャトーの、それぞれの平均収量であるのに対し、パランシェールでは一番下のクラスの赤ワインでさえ39hl/ha。最上級クラスのエスプリ・ド・パランシェールに至っては35hl/ha、と厳選されたブドウが使用されいているのがわかります。

ロバート・パーカー氏をはじめ、ワイン評価誌から高い評価を受けるシャトー。白は少量のみの生産です。白い花や柑橘類の香り、ミネラル感が心地よい白ワインです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ