
「シャトー・ド・パランシェール・ブラン」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
シャトー・ド・パランシェール | SB70%、Se15%、ミュスカデル15% | 2022 | フランス | ボルドー |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
13.5 | ¥2,100 | 白 | モトックス | 2024/12/9 2025/3/15 |
「シャトー・ド・パランシェール・ブラン」レビュー
ワインの外観
〈2024試飲〉
透明感あるレモンイエロー
〈2025試飲〉
レモンイエロー
ワインの香り
〈2024試飲〉
グラスを回す前:華やかさ、青りんご、マスカット、白桃、白やピンクの花束、ミネラル感
グラスを回した後:シャキッと感増す、ライム、レモングラスやミント、石灰やラムネ、しゃぼんを思わせるミネラル感
〈2025試飲〉
グラスを回す前:レモン、オレンジ、パイン、パッションF、少し野菜、ミネラル
グラスを回した後:果実香よりミネラル強くなる(一般消費者は回さない香りのほうが好きかも)
ワインの味わい
〈2024試飲〉
思ったより厚めの食感、(特に温度上がると)完熟ぶどうを思わせるボリュームある果実味、強めの酸があるが果実味とのバランス良い、貝殻のようなミネラル、若いので要素が多いまではいかないが非常にポテンシャルを感じる
〈2025試飲〉
やや力強い食感、ぶどうの完熟感あり青りんごやパッションFのような果実味、酸は中程度、アスパラのような風味に、貝殻のようなミネラルや香ばしい力強さを感じ(なのに樽不使用)、このミネラルと香ばしさが余韻に長く続く
その他コメント

夏にも飲んでみたい良品ボルドー白、冬は温度高めで
2022、13.0、3000と感じるレベル〈2025試飲〉
完成度高いボルドー白
仏、ボルドー、セミヨン60%、SB40%くらいのワイン2022。CH入れてるのでは?とか思ったのは樽由来の香ばしさ?と思ったら、樽不使用。シュール・リの旨味なのか?
季節
|
グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
夏 春 |
中ぶりびわ | 9-16℃ 9-14℃ |
6 7 |
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輸入元情報
まさに格付けシャトー級!栽培・醸造手法のレベルが高すぎる!
パランシェールではブドウ栽培に最適な場所を探すために土壌分析を実施し、栽培・収穫を32の区画に細かく分割しています。これは格付けシャトー(グラン・ヴァン)では一般的ですが、安ワインの産出がメインのこの土地ではあまり行われていません。同エリアでは大きなタンクで一括で醸造(=実質1区画)することでコストを抑えるのが一般的です。パランシェールでは、各区画のブドウが最高のタイミングで収穫され醸造に移されることができるように、細かい管理が実施されています。多大なコストはもちろん、大変な手間のかかる作業が行われています。
選果も非常に細かく、まずは収穫の時点で状態のいいブドウのみが選ばれます。その後運び込まれたブドウを再度人の手で選果し、良い粒&房のみが選び抜かれます。これで終わりではなく、さらにオプティカルソーティングマシンという最新の選果機械を使用することで、さらに悪い粒がはじかれます。この3段階の選果もまさに格付け級の手間とコスト。そもそもこのマシンを持ってる生産者が同エリアで少ないことを考えると、この時点までに行われる品質管理が突出していることが明らかです。
結果、収量は非常に少なく、50-55hl/haが一般的なワイナリーの、40-45hl/haが格付けシャトーの、それぞれの平均収量であるのに対し、パランシェールでは一番下のクラスの赤ワインでさえ39hl/ha。最上級クラスのエスプリ・ド・パランシェールに至っては35hl/ha、と厳選されたブドウが使用されいているのがわかります。
ロバート・パーカー氏をはじめ、ワイン評価誌から高い評価を受けるシャトー。白は少量のみの生産です。白い花や柑橘類の香り、ミネラル感が心地よい白ワインです。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ