ラ・ミシオン・デ・ピルケ・シャルドネ・レセルバをグラスに注いだ画像
生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ビーニャ・ウィリアム・フェーヴル・チリ CH 2021 チリ マイポ ヴァレー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥1,200 稲葉 2022/2/28

シャブリの名生産者ウィリアム・フェーブルがチリで造るワイン。MLFなし、スクリューキャップ、ステンレスタンクで熟成

「ラ・ミシオン・デ・ピルケ・シャルドネ・レセルバ」レビュー

ワインの外観

ラ・ミシオン・デ・ピルケ・シャルドネ・レセルバの色合い

透明感高めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:爽やか、レモン、GF(グレープフルーツ)、瑞々しさ、和梨

グラスを回した後:レモングラス、草原

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
ブルゴーニュに比べると若干フルーツフレーバーがあって、ブルゴーニュのほうがミネラリーですが、トロピカルさはそこまで強くないです。

ワインの味わい

爽やかながらしっかりした食感、和梨のような果実味は適度な分厚さ、酸もきちんとあるが果実の凝縮感により穏やかに感じる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
この価格で凝縮感あるハイコスパワイン!
決して複雑なワインではないですがバランス良く、この価格でうまくできているなぁと思います。
適度にボリュームあるのですが、これはすべて完熟ぶどう由来(樽不使用)。
樽由来のボリュームがあるCHのなかにはボッテリしたものもありますが、これは爽やかさも感じるほどです。

合う季節:冬に合うと思って飲んだが、春にもおすすめ

おすすめ温度:9-13℃

おすすめグラス:中ぶりの果実のびわ型

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

輸入元情報

ソムリエ寺井
ポイントと思うところに私がマーカーを引いています
シャブリの巨匠がチリで挑戦
名門の元オーナーが手掛ける白
収穫した葡萄は、除梗し、やさしくプレスします。果汁はステンレスタンクに入れ、10~15日間、16~18度で発酵させます。マロラクティック発酵はさせていません熟成もステンレスタンクで行います。シャブリと同様、ミネラルがあり、味わいのエレガントなシャルドネを目指しています。輝きのある黄金色、洋梨や柑橘系の果実を思わせる際立ったアロマ。口に含むとグレープフルーツのようにきりっとした酸と甘い果実味があり、とてもフルーティな味わい。
歴史 1990年 ウィリアム フェーヴルが5年かけ、シャルドネの理想の土地としてピノ家の土地を見つけ、一部の購入を申し出るが、断られる。
1991~1992年 再度交渉を続け、フェーヴルとピノ家が共同で会社設立。ピルケの土地を購入。全て自己資金で行う。
1992年 品種の選定はフェーヴルが決め、フランスから苗を輸入。シャルドネとソーヴィニヨン ブランのクローンを輸入するも検疫が厳しく、保管状態。
1994年 この年にやっと植樹。
1997~1998年 フランスとイタリアから必要とする全ての醸造設備を輸入して、ワイナリーを建設。
2004年 頻繁にチリを訪問出来なくなったフェーヴルから、徐々にピノ家が引き継ぐ。
オーナー ウィリアム フェーヴル : 1929年生。社長。年に1~2回訪問。
ビクトール ピノ : 1935年生。
ゴンザーロ ピノ : 1970年生。ビクトールの息子。2005年から参加。栽培から醸造まで。数年間で確立したとは思えないほどワインに対する専門的知識を持っている。
クリスティアン アリアーガ : ワインメーカー。
葡萄園 104ha  ボカ チカ17ha、ラス トゥーナス12ha、サン フアン20ha、ラス マハダス4ha、サン ルイス40ha、キノ(マジェコ ヴァレー) 11ha
栽培 化学的な殺虫剤等は使用しない  強い風と乾燥のため不要