
「メシムネオス ドライ・ホワイト」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
メシムネオス | チディリオティコ 100% | 2016 | ギリシャ | P.G.I.レスヴォス |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
14 | ¥3,150 | 白 | モトックス | 2022/8/24 |
「メシムネオス ドライ・ホワイト」レビュー
ワインの外観
黄色の強めのレモンイエロー、キラキラ輝き
ワインの香り
グラスを回す前:花、花の蜜、カリン、酸、発酵
グラスを回した後:蜂蜜、イースト、シャキっとしたミネラル感も、アーモンド
ワインの味わい
やや厚めの食感、完熟果実を思わせる果実味とその果実味をマスキングするほどの力強い酸、香り同様ナッツを思わせる香ばしさとミネラリーな塩味、余韻も長い
その他コメント

黒ぶどうと知らずにテイスティング。厚みや果実味は黒ぶどうだからかと納得、それでいてシャキッとミネラル感もあり、素晴らしい。3,150円なら選択肢に入れたいワイン
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輸入元情報
歴史の中で一度は消滅したワイン造り。古代の銘醸地レスヴォス島産ワインの復活
ワイン文化栄光の時代、光と影
レスヴォス島の名は紀元前620年、同島出身の詩人アルカイオスの詩集に登場しています。また、紀元前4世紀に入ると「ガストロノミー」の語源である『ガストロノミア』を著した古代の美食家で詩人、アルケストラトスが著書「卓の賢人たち」で、《多くの素晴らしいワイン産地のワインは称賛できるもので、これらのワインの名を忘れる事はないだろう。しかし、レスヴォスのワインに勝るものは無い》とレスヴォス島産ワインがいかに優れていたかを残しています。しかし栄光の時代は近代に入る1892年から1908年にかけて島を襲ったフィロキセラ禍で終焉をむかえます。ブドウ栽培の復興は行われず島でのワイン造りは完全に途絶え、取って代わり島民達はギリシャのリキュール「ウゾ」の生産を始めました。ウゾ文化は広く根付き、今日でも島内ではワインよりも日常的に飲まれています。古代の銘醸地レスヴォス島産ワインの復活
1980年代初頭、アテネで古典学科を選考していたメシムネオスの創設者であるランブロ氏が地元チディラに戻り、古代では最も高価なワインとして重宝されていたレスヴォス島産ワインの復活に挑みました。そしてフィロキセラの害を受けず生き残った、野生化した黒色の地ブドウを探し出し、1985年にブドウ畑を開墾します。発見した当時、このブドウに関する情報は無く、ブドウが発見されたチディラ村にちなんで「チィディリオティコ」と名付けられました。ブドウ畑では開墾当初から無農薬農法を実践し、1987年にはチディリオティコから初となる、待望の黒ワインをリリースしました。
レスヴォス島では、長い歴史の中でワイン造りが行われてきたわけですが、近代・現代史からその姿を消していたため、このワインが島最初の瓶詰ワインとなりました。
現在は息子で醸造家であるヤニス・ランブロ氏が指揮を取り、その高い品質と独自性で高い評価と注目を集めています。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ