コトー デュ ジェノワ ブラン カルケール

「コトー デュ ジェノワ ブラン カルケール」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ブノワ ショヴォー SB 2022 フランス ロワール
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥2,500 稲葉 5/27/2024

「コトー デュ ジェノワ ブラン カルケール」レビュー

ワインの外観

コトー デュ ジェノワ ブラン カルケールの外観

透明感あるレモンイエロー、青が入っている

ワインの香り

グラスを回す前:清涼感、清々しさ、青りんご、レモン、ハーブ、少し温度上がるとパッションフルーツのような完熟感

グラスを回した後:石灰や砂利を思わせるミネラル感出る

ワインの味わい

軽快な食感、新鮮な青りんごのような清々しい果実味、爽やかな酸、ハーブのような清涼感、ミネラルも感じる、余韻に酸と果実味を再度感じ、この甘みを伴う果実味にぶどうの熟度が感じられる良いワイン

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
新鮮爽やか
ハーブ感をしっかり感じるロワール(決して青くはない)
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 7-12℃ 5

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

「元詰めまでの道のり」

プイイ フュメのサンタンドラン村で1800年代末から5世代続くワイン生産者です。祖父の時代は、牧畜を主業としていたため、畑は、栽培農家に折半耕作をしてもらい、葡萄は地元の農協へ売っていました。ブノワは、家が代々農家だったため、農学を専攻し、葡萄栽培に限らず農業全般を学びました。学生時代にワインを研究し、ブルゴーニュ、モンペリエにて知識を深めました。

「ワイン造りは素晴らしい」

現在、ブノワは畑仕事からワイン造りまでの工程を担当しています。ワインの仕事については、「葡萄栽培からワインが飲まれるすべての工程に携われる素晴らしい仕事。自分たちのワインを飲んで頂くお客様と出会えるのも大変興味深い。」と語ってくれました。妻のエマヌエルは主に事務仕事を手伝い、プロモーション等で夫を支えています。

「畑、栽培、収穫」

現在、所有する畑は12haの自社畑と3haの賃貸の畑を合わせて合計で15haです。賃貸の畑も土地を借りているだけで、苗は自分たちで植えているので、実質的な自社畑です。栽培する品種は、14.5haがソーヴィニヨン ブラン、0.5haがコトー デュ ジェノアのピノ ノワールです。土壌のタイプはキンメリジャンのマール(泥灰岩)、シレックス、粘土石灰質など様々です。平均樹齢20年で、5~30年の間です。肥料は、オーガニックコンポストと砕いた葡萄の枝です。農薬は、ボルドー液のみ使用しています。機械摘みは一気に収穫出来ることから、検査の結果を最終段階のぎりぎりまで待ち、良い状態を把握してからの収穫が可能となります。収穫は機械で一気に摘み取ります。人工酵母で発酵しています。

サンセールの北東に位置するサン ペール村の畑は、標高200m、南東向きの斜面に位置します。土壌はキンメリジャンのマールです。仕立てはギヨー、栽植密度6,500本/ha、収量は60hL/haです。収穫し選別して、プヌマティックプレスで圧搾し、15度で48時間置いて、澱下げします。アロマを保つために、ステンレスタンクで、16度の低温に温度管理しながら発酵させます。きれいな澱と共に6~8ヶ月熟成させます。清澄し、軽くろ過して瓶詰めします。フレッシュな酸をキープしたいのでマロラクティック発酵はさせません。輝きのある麦わら色、柑橘系の果実に加え、パイナップルなどのエキゾティックな果物のアロマが広がります。ふくよかで丸みのある口当たりには、心地よいミネラルが感じられます。繊細な余韻にはかすかに塩っぽさがあります。カルケールは、「石灰岩」の意味です。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ