「アルタビン ビティクルトール イレルカボニア」の香りや味わいコメント

「アルタビン ビティクルトール イレルカボニア」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
アルタビン ビティクルトール ガルナッチャ・ブランカ 2022 スペイン カタルーニャ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥2,400 飯田 2023/11/22

「アルタビン ビティクルトール イレルカボニア」レビュー

ワインの外観

アルタビン ビティクルトール イレルカボニアの外観

透明感あるレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:青りんご、パイン、ラムネ、白い花

グラスを回した後:洋ナシ、和梨、ラムネのようなミネラル、ハーブ、キラキラ

ワインの味わい

爽快感ある食感、青りんごを思わせる果実味に和梨のような瑞々しさ、酸はさほど強くないが石灰やラムネを思わせるシャキッとしたミネラルのおかげでタイト、麦わらのような若干の樽由来の香ばしさもあり、バランス良い

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
酸ではなくミネラルのおかげでシャキッとタイプ
若干の南国ニュアンスあるが、全体的にはシャキッとタイプ。これはミネラルのおかげ。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 9-14℃ 4

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ローマ以前からの古い歴史のある地元テラ・アルタをこよなく愛する若き生産者!
アルタビンは2001年に設立されたワイナリーでDOテラ・アルタの中心地バテアに位置しています。当主のジョアンは代々ワイン造りの家系出身。父はカジュアルなワインを造っていましたが、自分の理想とするワイン造りを目指し、独立独歩でアルタビンをスタートさせました。最初の4年は苦労の連続。最初はガレージで創業、2012年に建設会社の倉庫だった建物をセラーに改装しました。エントランスは、地元テラ・アルタ地区の芸術家の作品を展示するギャラリーも兼ねています。『ワインはただのアルコールの入った液体じゃない。ボトルの中には、そのワインが造られた土地の歴史と文化も一緒に詰まっているんだ。だから、僕の生まれ育った町をぜひ見て欲しい。』印象的なその言葉から、ワイン造りへの情熱もおのずと伺えます。
テラ・アルタは12地区あり60%がバテア産。ローマ以前からの古い歴史のある地元をこよなく愛するジョアンは、この地をスペインTOP5に入る恵まれたワイン生産地区と自負しています。その理由は、まず内陸性地中海気候であること。大陸性と海洋性のふたつの気候がバランスよく作用し、風通しもよいためブドウは実質上有機栽培で育ちます(一部認証へ転換中)。そして優れた土壌。パナルと呼ばれる白っぽいフカフカの泥や砂の多い土壌で、年間降雨量350~450mmと極端に雨が少なくても、この土壌自体に保水力があります。また、エブロ川流域の渓谷に畑が位置していることも挙げられます。
畑は標高350~550mに合計58ha。一本の樹から1~2kg、8房程度の収量に抑え、ブドウが傷まない様に手摘みにこだわります。白はテラ・アルタのフラッグシップ的品種のガルナッチャ・ブランカ(樹齢45年以上)、赤はカリニェナ、ガルナッチャ・ペルーダなどを栽培しています。ガルナッチャ・ペルーダはこの地区の固有品種で葉っぱに白い産毛がびっしり生えているのが特徴。通常のガルナッチャより収量が少なく色も淡いのですが、アロマや果実味が豊富、酸が高くフレッシュで繊細なミネラルのある品種です。ほとんど現存していませんが、ジョアンはこの品種に思い入れがあり、ワイナリーに残った2~3本をもとに18haまで増やしました。ワイン造りは2019年にVEGAN認証を取得しました。

テラ・アルタを代表する白品種ガルナッチャブランカを使用した、南国フルーツの華やかな香りとまろやかな味わい。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ