ドメーヌ ジュクラリー ヴィオニエ

「ドメーヌ ジュクラリー ヴィオニエ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー ジュクラリー ヴィオニエ 2021 フランス ラングドック・ルーション
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥2,500 飯田 2023/11/27

「ドメーヌ ジュクラリー ヴィオニエ」レビュー

ワインの外観

ドメーヌ ジュクラリー ヴィオニエの外観

やや黄色強めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:トロピカル(パイン、黄桃)、甘いがどこか青い香り(パパイヤ、ヤシの実、さとうきび)

グラスを回した後:レモン、レモングラス、鉱物、鋼、ほのかにハチミツ

ワインの味わい

食感は思った以上にさらりとしている、果実味はほんのり南国感あるが、酸に加え植物の繊維を思わせるグラッシーさがあり、後半は香ばしさが広がる、それでいて重くなくトロピカルではないバランス良さが意識されたワイン

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
大ぶりグラスで香りを楽しみたい
後半の香ばしさはフレンチ新樽40%由来だろうが、それを除いてもヴィオニエの華やかな花感が感じにくかった
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり卵 14℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ラングドック最西端の地。南フランスとボルドーの魅力を併せ持つワイン◆
ラングドック西部、カルカッソンヌの10km北のカバルデスに位置するシャトー・ジュクラリー。カルカッソンヌ出身のロベール・ジアネジニィが1969年にワイナリーを購入しスタートしました。ロベールはワイン造りを始めるために様々な場所を探し歩き、辿り着いたのが1532年設立のギヨーム・ド・ジュクラリーの畑でした。モンターニュ・ノワールの麓の南斜面、標高100mほどの高台にある畑は、粘土石灰質土壌で小石が多く、造られるワインは大変凝縮された味わいのものとなります。現在は息子パスカルと共に、南フランスとボルドーの両方の魅力を併せ持つような華やかなワインを毎年生み出しています。
カバルデスは1999年にAOC認定されたラングドック最西端の地。東から地中海の湿った風が、西から大西洋の乾燥した涼風が吹き、一年中どちらかからの風が吹いています。そのためブドウは病害に冒されることなく健康に育つ好環境にあります。強い石灰成分と小石の多い土壌もこの地の特徴のひとつ。品種もラングドックのものだけでなくボルドー品種が認められています。ロベールは70年代に、カバルデスで初めてメルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランを植えて、カバルデスAC 認定にも力を尽くした人物です。ロベールいわく、カバルデスで育つボルドー品種は、色調が濃く、酸は柔らかく、芳醇でまろやかな風味のワインをもたらすのだそうです。
シャトー・ジュクラリーは現在、ACカバルデスで30ha、IGPで30ha、合計60haの畑を所有しています。1haあたり35hlに収量を抑えて、リュット・レゾネを実践。果汁はグラヴィティ・フローで移動、自然環境にもブドウにも優しいワイン造りをしています。醸しを長めに行いブドウのエキス分を十分抽出した、しっかりした味わいのワインを造っています。南フランスのワインの特徴である明るい果実味と、ボルドーワインのような豊かなコクを合わせ持つ期待を裏切らないワイン造りをしているシャトーです。

涼しいテロワールによるエレガントなヴィオニエ。アプリコットや白い花のアロマに豊かでフレッシュな口当たり。程よい樽香が余韻まで心地良く続く。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ