マディラン・プレニチュードの外観

「マディラン・プレニチュード」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
プレイモン タナ75%、CS25% 2017 フランス シュッド・ウエスト
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥5,400 カリテ・エ・プリ 2023/7/2

「マディラン・プレニチュード」レビュー

ワインの外観

マディラン・プレニチュードの外観

奥が透けないほど濃く黒いダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:ブラックベリー、インク、木炭、ジビエの干し肉(アミノ酸)、しょうゆ

グラスを回した後:旨味ある香りが増す、生のホルモンミックス、新鮮なレバー

ワインの味わい

アタック強い、食感は決して重々しくなく果実味は思ったより鮮やかながら、非常に力強く収斂性あるタンニン、酸も強め、もう2年若ければ粗すぎただろうが適度な熟成により、飲み頃に入ってきており、香り同様の旨味のおかげでバランスが取れている

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
昔のワインを思い出させる力強さ!
タナの真骨頂!収斂性あるタンニン。昔のボルドーとかこんな感じだった気がする。クラシックな力強さが好み。2017でもっと若く粗いと思ったが、香りに飲み頃感が出始めていて良い状態。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 21度前後 9

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ガスコーニュの生産者1100人を束ね未来を担う

1979年南西地方の3つの村Plaisance,Aignan,Saint Mont、これらの村のカーヴが集結して設立。村の頭文字をとって「Plaimont」と名づけられました。
「高品質なワインづくりを受け継いできた伝統、土地の個性を守り続けることで、ガスコーニュの未来を担っていく」この志のもと、思いを同じくする1100人もの小生産者が結集。総面積5000haを超える葡萄畑からその努力の結晶を世に送り出しています。

ボトルに一目ぼれしてしまうスズで出来たラベルと蝋キャップ
実は南西地方の伝統的なデザインなんです。
南西地方ではかつてワインを長期保存する際に瓶を地中に埋めて いました。
掘り起こしたときにわからなくなってしまうため、紙のラベルでなく 亜鉛や木札が当時使用されていたそうです。

マディランにこだわるプレイモンの最上級キュベ。
グラスに注ぐと真っ黒、全くグラスのむこうは見えません。
どことなくボルドー、メドックの赤ワインを思わせる重厚感のある香り。
プラム、黒胡椒、クローブ、アニス、ローリエ、インク、なめし皮、 若干の動物的な香りなど
様々なニュアンスが感じられます。 口に含むと、驚くほどのボリューム。
甘さを削ぎ落としたかのような力強いタンニンと切れ味ある酸はボルドー的で
ありながらもまぎれも なくマディランの個性を主張しています。

驚きは最後に残るリッチできめ細かな質感。ひとくち飲んだだけでは図りきれないほどの
深遠な可能性を持ったワインです。 これこそがシュッドウエスト地方のフラッグシップとなりえる
ワイン と言って過言はないでしょう。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ