ル・デモン・デュ・ミディの外観

「ル・デモン・デュ・ミディ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ヴィラ・テンポラ Sy70%、カリニャン15%、Gre15% 2019 フランス ラングドック
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
15 ¥4,200 アズマコーポレーション 2023/6/29

「ル・デモン・デュ・ミディ」レビュー

ワインの外観

ル・デモン・デュ・ミディの外観

青が抜けたダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:黒いベリー、肉の焼き目(アミノ酸、旨味)、エスプレッソ、チョコ、バター

グラスを回した後:パン・ド・エピス、シュー生地、溶けたチョコ

ワインの味わい

力強い食感、果実味は豊かでタンニンも酸も強いが熟成肉・干し肉・醤油などを思わせる旨味と一体化している、チョコのようなコクにどこか赤い風味もあり華やか、「南仏の悪魔」という名のワイン。

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
大ぶりグラス必須!
自然派っぽさありつつ、濃厚。ただシラーの華やかさもある。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ドメーヌ名「ヴィラ・テンポラ」とは「時の家」という意味。畑、ワイン共に納得のいく状態にするには待つための「時間」が必要。その為の家という意味です。 当主はアガット氏とアモリ氏。2人の出会いはお互いにワイン造りとは無縁な2006年にアフガニスタンでNGO(世界の貧困、環境問題などに取り組む団体)活動を行っていた時でした。
2022年2月、フランスワイン雑誌「レヴュー・ド・ヴァン・フランス」にて最高点92点を獲得。

ル・デモン・デュ・ミディ(南仏の悪魔)という歌があり、そこから名付けられました。IGPワインで、畑はセヴェンヌの麓にあります。このエリアの畑の土壌は粘土石灰、玄武岩、片岩と多彩です。使用される葡萄の樹齢は20年~40年のものを使用。但し、最良な葡萄のみを使用する為、選果はしっかり行います。結果1haあたり25hlという超低収量となります。葡萄は100%除梗し、ステンレスタンクで発酵、熟成はシラー種は225リットルのブルゴーニュの古樽で、カリニャンとグルナッシュは大樽にて熟成。後にそれらはブレンドされ、アンフィルターで瓶詰めます。SO2含有量は25mg/l。 2022年2月フランスのワイン専門紙 「レヴュー・ド・ヴァン・フランス」の特集記事「注目すべき若手52生産者」の中から最高得点の92点を獲得し、更にレヴュー・ド・ヴァンの表紙を飾りました。

〜テイスティングコメント〜

香りはチョコレートや煮詰めた赤い果実を思わせます。飲み口自体は丸く、柔らかい。果実感はパワフル。余韻が特に素晴らしい。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ