
「フリッツ ハーク リースリング」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
フリッツ・ハーク | Ri100% | 2018 | ドイツ | モーゼル |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
11.5 | ¥3,300 | 白 | 稲葉 | 2023/5/6 |
「フリッツ ハーク リースリング」レビュー
ワインの外観
ややシルバーがかった淡いレモンイエロー
ワインの香り
グラスを回す前:ライチ、青りんご、ユリ、金木犀、石油
グラスを回した後:鉱物的なミネラル
ワインの味わい
シャキッとしつつ厚みもある食感、しっかりと凝縮感ある果実味は糖度を感じる甘口だが、活き活きした強めの酸とほろ苦さを伴うコク、石油や鉱物を思わせるミネラル感のおかげで甘ったるくなく複雑で芳醇な甘口
その他コメント

先日飲んだカビネットより酸が穏やかだからか、甘口に感じる。もしくは実際にカビネットより残糖があるかも。とはいえ、きちんと酸や香ばしさもあって良いワイン。
季節
|
グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
梅雨、夏 | 中ぶりびわ | 9℃前後 | 3 |
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輸入元情報
ブラウネベルク村を代表する最高の生産者による透明感あふれるリースリング。
ユッファーとユッファー ゾンネンウーアからの極上のワイン。
モーゼルの伝説的生産者ヴィルヘルム ハーク
1989年、初めてお会いしたヴィルヘルム ハークが「私の造ったワインを、誰がどのように売るかということは、私にとって実に重大なことなのです」と語ったことは、とても印象深く心に残っています。それはつまり、自分のワインが誰にでも売れればいいとは決して思っていないということです。私たちが彼のワインの輸入を開始した後、ヴィルヘルムは1993年に初出版された『ゴーミヨ ドイツワインガイド』の1994年版で、第1回の「ワインメーカー オブ ザ イヤー」に選ばれました。また、VDP(ドイツの高品質なワイン醸造家の協会)の設立メンバーでもあり、1984年から2004年までの20年間にわたって会長を務めていました。あるインタビューで「偉大なリースリングの個性を形成するのは何か?」と尋ねられた時、「お風呂みたいに飛び込みたくなるやつが最高さ!」と答えたエピソードは有名です。私たちが訪問した際も、「モーゼルワインはエンジョイできるワイン。暖かくなってきたらテラスに座って1本飲み終わってしまうようなものがいい」と熱く語っていました。ヴィルヘルムのお気に入りは、その特徴が最も表現されているカビネットでした。2005年にはワイナリーを息子のオリヴァーへと譲っていましたが、私たちが訪問すると、必ず出迎えてくれました。特に印象的なのは、こちらの手が痛くなるくらいの力強い握手で、訪問したスタッフの思い出には必ずこのエピソードが残っています。そんなヴィルヘルムが、2020年12月に惜しまれながらこの世を去りました。彼のワイン造りの哲学は、2人の息子たちにそれぞれ受け継がれています。長男トーマスはシュロス リーザーで、次男オリヴァーはフリッツ ハークで、ともに世界に名を轟かせる素晴らしいワインを造り出しています。
スタンダードクラスといえども、存分にフリッツ ハーク家の個性を発揮しています。
ファインへルプに相当する残糖で、「’07VTから残糖を20g以内に抑えるようにしている。20g以上だと食事の邪魔になるため。ただし、残糖のあるリースリングの香りはとても食欲をそそるものなので、残糖が少なすぎても面白くない」とオリヴァーは話しています。対岸にあるいくつかのスレートの急斜面からのワインを集めています。古い樹齢(20~50年樹齢)の畑です。クーベーアーといえども、存分にフリッツ ハークの個性を発揮しています。若々しいフレッシュさとミネラルの感じられる、繊細で美しいリースリングの風味が満喫出来ます。イギリスで、昔からよく飲まれています。軽やかで辛口が好きな人、甘口が好きな人どちらにもおすすめ出来ます。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ