
「TK ソーヴィニヨン・ブラン」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
テ・カイランガ | SB | 2023 | ニュージーランド | ノース・アイランド |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
12.5 | ¥2,150 | 白 | モトックス | 5/19/2024 |
「TK ソーヴィニヨン・ブラン」レビュー
ワインの外観
透明感あるレモンイエロー
ワインの香り
グラスを回す前:溌剌、青草、ハーブ、レモン、清涼感、キラキラ輝くミネラル感
グラスを回した後:潮っぽさ増す、ヨード
ワインの味わい
軽やかな食感、軽快ながら薄くない果実味、キュッと口がすぼまるリンゴ酸、活き活きとしたミネラル感、前々回のシルバー白とこの白で覚えてほしい
その他コメント

いかにもNZのSB。塩味もあってよいが酸が強いのと青草っぽさが強いので、個人的にはちょっと苦手。でもワインとしては良いし、NZのSBとしても教科書的で良い
季節
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グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
春 | 中ぶりびわ | 9℃前後 | 4 |
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輸入元情報
マーティンボローに105haの自社畑は最大規模
テ・カイランガはニュージーランド屈指の銘醸地、マーティンボローの地に1984年に設立しました。30軒ほどの小規模ブティックワイナリーが立ち並ぶマーティンボローにおいて、105ヘクタールにも及ぶ自社畑は地域最大級で、マーティンボロー最大のワイナリーでもあります。このため高値のワインが多いマーティンボロー地区であっても、広大なブドウ畑の存在により、他にはマネのできない、高いコストパフォーマンスと優れたワインを生み出すことが可能となっています。
この恵まれた環境で育つブドウを厳選し、ワイン造りを行うのが醸造家のジョン・カヴァナ氏です。テロワールの魅力を引き出すべく、丁寧な栽培と醸造、そして巧の技術と経験がこのコスパに優れた高評価ワインの原動力となっています。
テ・カイランガの自社畑
テ・カイランガが所有するブドウ畑は、マーティンボロー地区の中でも特に“グラン・クリュ地区”とまで称される、水はけの非常に良い、礫の混じる浅い粘土ローム質土壌が広がる“マーティンボロー・テラス”を中心に、標高や土壌、斜度、畑の向き等が異なる合計4地区で4つの農園を展開し、ピノ・ノワールを主軸に、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリそしてリースリングを栽培しています。(全てサステナブル農法)
4つの畑はその中に異なる微小気候や土壌環境を有します。このため蔵では、品種やクローンに合わせて畑を更に小さな区画に分割し管理。これらは個別に栽培・収穫され、別々に醸造・熟成を行っています。
105ヘクタールを有する大規模農園ではありますが、こうしたブティックワイナリーさながらの細やかで丁寧なワイン造りが蔵のワインの品質を支えています。
ピノ・ノワールの原酒だけで60種!
テ・カイランガの心臓部となる品種は、マーティンボロー産のワインを世界的ブランドへ押し上げたピノ・ノワールです。テ・カイランガでは畑や区画の特性に合わせ、ピノ・ノワールのクローンを選び栽培しています。そして個別に収穫し、それぞれを別々に醸造・熟成させ、ワインのスタイルに合わせ単一樽でボトリングしたり、ブレンドによりワインを完成させますが、その原酒となるピノ・ノワールの数はなんと60種を超える程です。
まるで多くの絵の具が乗ったパレットのように、多くの原酒が揃う事は、醸造家にその数だけのブレンドの選択幅を与え、それぞれのワインにコンセプトに合わせた最適なブレンドを可能にさせてくれます。
例えば、鮮やかな果実味と洗練された高い酸がカギとなってくるピノ・ノワールロゼは標高の高い、斜度の大きな区画で栽培したブドウを使用します。
全てのブドウは、マーティンボロー・テラスを中心に粘土質豊富な区画や標高の高い区画など4つの異なる畑で栽培し、果実味・豊潤さ・酸・エレンガス・骨格など、それぞれのテロワールが生み出す醍醐味を余すところなく引き出し、最適なバランスでブレンドしていきます。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ