キャンティ・クラシコ(カステッロ・モンテリナルディ)の外観

「キャンティ・クラシコ(カステッロ・モンテリナルディ)」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
カステッロ・モンテリナルディ SG90%、カナイオーロ10% 2018 イタリア トスカーナ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥2,800 マルカイコーポレーション 2023/9/3

「キャンティ・クラシコ(カステッロ・モンテリナルディ)」レビュー

ワインの外観

キャンティ・クラシコ(カステッロ・モンテリナルディ)の外観

朱色入り始めているダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:乾燥赤果実、ドライフラワー、つるしベーコン

グラスを回した後:鰹節(塊)、干し椎茸、うまみを感じる香り

ワインの味わい

やや力強い食感、果実味はやはりやや乾燥気味、タンニンはドライでしっかりだがきめ細かく心地よい、酸は中程度からやや強め、熟成によりきのこやなめし皮を思わせる風味が出始めている、旨味がたっぷり

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
鳩のような赤身の鳥類と合わせたい
昨年2017を飲んだ時より、果実味が豊かでしなやか、それでいてアミノ酸的旨味たっぷりで非常に美味しい!
そして安い!!
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 19℃前後 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

フィレンツェとシエナのちょうど間に位置する、ラッダ・インキャンティでワイン造りを行っています。

キャンティ・クラシコ9エリアの中でも、ラッダ・インキャンティは今でこそ有名ワイナリーがひしめき合う激戦区ですが、レモ・チャンピによって、カステッロ・モンテリナルディの土地が所有された1961年当時は、まだ周囲は稲作地帯でした。

当時のレモの職歴は、保険の営業マン。しかし故郷の田舎に強い情熱を持っていました。

故郷のトスカーナ を訪れ、実際にこの土地の購入を決めた時、彼の一番の関心事はヴィッラ経営・・・というよりは、忙しい都会の喧騒から現実逃避する為の田舎暮らしの住居として購入、最初の頃は週末には、その静けさを楽しむために訪れていました。

しかし、一度この土地とブドウ栽培の文化に触れてしまったレモは、その内に秘めた情熱に火が付き、家族全員をトスカーナに連れてきて、ワイン造りの冒険を始めることを決めてしまったのです・・・!

彼が土地を購入してから最初に造られたワインは、1967年ヴィンテージ。

出来はどうあれ、今でも記念に100本ほど残っているそうです。

しかし約50年間もの長い間、生産量は非常に限られたものに留まり、他国への売買が行われることはありませんでした。

2000年後半に父レモが亡くなった後、息子のダニエーレが本格的なキャンティ・クラシコ造りを始めることを決意します。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ