シングルヴィンヤード スティーブンス・ハンター・セミヨン
生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ティレルズ Se 2016 オーストラリア ニューサウスウェールズ州
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
11.5 ¥4,800 飯田 2022/3/26

軽く圧搾後、低温でステンレスタンクにて発酵&熟成。フレッシュ感を保つために短い期間のみ澱と共に熟成。6月にボトリング。優れたヴィンテージのみ生産。

「シングルヴィンヤード スティーブンス・ハンター・セミヨン」レビュー

ワインの外観

シングルヴィンヤード スティーブンス・ハンター・セミヨンの外観

透明感高めのレモンイエロー、グリーン入っている

ワインの香り

グラスを回す前:ミント、青りんご、コーヒー、チョコ

グラスを回した後:ミント感強まる、薄荷、レモングラス、コーヒー全く感じない

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
最初にコーヒーやチョコの香りを感じると思ったのですが、グラスを回すと全く感じませんでした。
テクニカルデータを見ずにテイスティングしていて、「樽使用かな」から「ステンレスタンク熟成!」になり、??と思ってしまいました。
最初は還元的な香りを私が捉え切れていなかったのかもしれません。

ワインの味わい

シャープでドライ、レモンやライム、青りんごを思わせる果実味、シャープな酸、口中でフルーツやハーブの風味が広がり、余韻はフルーツの甘味と酸を感じる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
すっきり爽やかでシャープな白ですね。
セミヨン100%ってテイスティングする機会が多くないですが、ボルドーのSe100%だと、もう少しふくよかなように思います。

合う季節:春

おすすめ温度:9-13℃

おすすめグラス:大ぶり角ばった縦長

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

輸入元情報

ソムリエ寺井
ポイントと思うところに私がマーカーを引いています

◆オーストラリアにおけるシャルドネとピノノワールの先駆者でもあり、世界的なセミヨンの生産者◆
オーストラリアを代表するワイナリーのひとつ、ティレルズは、ニューサウスウェールズ州のハンターヴァレーで1858年の創業以来5世代にわたって家族経営を続けている、大変歴史のあるワイナリーです。現在は、ハンターヴァレーの中でも最上のワインを産するポコルビン・ヴィンヤードを中心に、ヴィクトリア州のヒースコートなどに132haの畑を所有し、世界30カ国以上に輸出しています。ジェームス・ハリデーの最高評価である5つ星を初年から毎年獲得している有力な造り手です。2009年以降、サステイナブルなワイン造りにも努力し、2020年からオーストラリアワイン業界独自のプログラム、「Sustainable Winegrowing Australia」にも参加しています。

ティレルズの本拠地のあるハンターヴァレーは、シドニーの北西160kmに位置し、80以上のワイナリーがあるオーストラリア屈指のワイン産地です。タンニンと凝縮感を中心としているオーストラリアの他の産地に比べてハンターヴァレーのワインは酸がしっかりしており、フルーティなスタイルになります。ニューワールドの中でヨーロッパスタイルに一番近い産地で、ティレルズのワインも産地由来のエレガントな味わいです。また、フィロキセラが辿り着いていないため、接木せず自根栽培を行っているのも特徴です。他方、ティレルズは草創期からオーストラリアワイン産業の発展に貢献し、1970年代初めにオーストラリアで初めてシャルドネを商品化、そしてピノノワールの先駆者としても知られています。ティレルズ社のワインは世界中で高く評価され、オーストラリアの主要ワイン誌による「オーストラリアン・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」または「トップ・ワイナリー・オブ・オーストラリア」を受賞するなど、国内外のワイン品評会で毎年数々の栄誉に輝き、世界トップクラスの受賞暦を誇っています。
ティレルズ社のフラッグシップは<ヴァットシリーズ>で知られるワインメーカーズセレクション(1961年に初リリース)。ヴァット(VAT)は発酵漕で、管理されている番号がそのまま商品名になっています。最上の畑からとれる樹齢の高いブドウを使用、全て手摘みで収穫され伝統的な方法で醸造されます。このシリーズはティレルズの商品の中でも特に評価が高く、VAT1ハンターセミヨン(1963年初VT)はオーストラリア最良の白ワインと評され、1979年にパリで行われたオリンピック・オブ・ワインでは、VAT6(ピノノワール)が世界のトップワインとして選出されています。

コメント
豊かなゴールドがかったパールグリーン色。ライムやシトラスの様なアロマを持ち、はちみつやトースティーな味わいでミネラル感も有り口当たりはソフトで柔らかい。

畑に関する情報
スティーブンス家所有のグレンオークの畑。ワイナリーの南に位置する約10ha。砂と赤い粘土の土壌。

葡萄の栽培・収穫に関する情報
最も古い樹は1911年植樹。灌漑なし。1月下旬~2月上旬の早朝に収穫。

醸造・熟成に関する情報

軽く圧搾後、低温でステンレスタンクにて発酵&熟成。フレッシュ感を保つために短い期間のみ澱と共に熟成。6月にボトリング。優れたヴィンテージのみ生産。

受賞履歴
2009 ワインアドヴォケイト 92pt ( 2010/04 188号 )
2011 シドニーロイヤルワインショー 2017 BEST MATURE WHITE
2011 ハンターヴァレーワインショー 2014 最高金賞 Best Named Vineyard Wine賞
2011 シドニーロイヤルワインショー 2017 BEST SEMILLON
2012 ジェームス ハリデー 2018 95pt
2013 ジェームス ハリデー 2019 95pt
2014 ジェームス サックリング 93pt ( 2019/06 )
2014 ジェームス ハリデー 2020 95pt
2014 ハンターヴァレーワインショー 2018 金賞
2016 ロイヤルアデレードワインショー 2016 Outstanding Wine of Provenance賞
2016 ジェームス ハリデー 2022 92pt