
「レッツィーナ PGI 2022」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
アオトン・ワイナリー | サヴァティアノ100% | 2022 | ギリシャ | アッティカ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
13.5 | ¥3,100 | 白 | アズマコーポレーション | 11/26/2024 |
「レッツィーナ PGI 2022」レビュー
ワインの外観
黄色強めの輝きあるイエロー
ワインの香り
グラスを回す前:ライム、ミント、薄荷キャンディー、お香、白檀
グラスを回した後:薄荷っぽさ強く分かりにくいが、奥にネクタリンやパインのような果実香、稲わら、紅茶や番茶、蜂蜜などの要素がある
ワインの味わい
ピリッとした刺激ある食感、凝縮感ある果実味があるが、松脂由来の清涼感が強くそれを覆う、ホタテの香草焼きと合うが、黒オリーブのオイル漬けも合いそうだしピザに蜂蜜をかけて合わせてみる実験がしてみたい
その他コメント

季節
|
グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
夏 | 中ぶりびわ | 10-15℃ | 6 |
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輸入元情報
アオトン・ワイナリーがあるのはアテネとアテネ国際空港の間に位置するパイアニア村。ハイメトユス山の東側です。ワイナリーは1936年からあったという記録がありますが、現在のオーナーは2代目のギニス・ソティリス氏。ギリシャ国内の醸造学校で唯一のアテネ農業学校を卒業し、祖父からワイナリーを引き継いでいます。 乾燥した海風が吹くアティカ半島ではブドウの病害が少なく、有機農法を実践。栽培品種はギリシャの伝統的な土着品種で、サヴァティアーノ、ロディティス、マンディラリアなど。 2007年ヴィンテージがギニス氏の初めのヴィンテージですが、その後、2009年ヴィンテージで現在のスタイルにぐっと近づきました。しかしギニス氏本人曰く、納得できたのは2015年と2017年だけだそうです。2016年に収穫されたブドウは納得がいかなかったためコペラティブに売ってしまい、自社ブランドとしてのワイン造りを行ないませんでした。2018年ヴィンテージも、夏の猛暑でブドウの質に影響があったため、コペラティブに売ってしまう可能性を示唆していたほどのこだわりです。 アテネでギリシャ最大のワイン試飲会Oenoramaが2019年4月に開かれました。そこでは、アオトン・ワイナリーが注目のナチュラルワインの造り手としてYiannis Karakasis(MW)氏から評価されています。また、ファイナンシャルタイムズ紙ではジャンシス・ロビンソン氏からも高評価を得るほど世界的な注目が集まり、今後も期待できるワイナリーです。
国際的な評価を受けるモダンな味わいの上品なレッツィーナ
松脂の香りで知られるレッツィーナですがギニス氏が造るとエレガントな味わいでモダンなものになります。ベースとなる白ワインは通常のサヴァティアーノと同じ造りで醗酵中に1000Lあたり、600gのレッツィーニ(松脂)が加えられます。通常のレッツィーナよりも松脂の量は多く入れていますが、それを感じさせないサヴァティアノの凝縮感が包み込み力強くも上品で豊かな風味を楽しめます。
〜テイスティングコメント〜
レモンや桃、マンゴーに加えて白い花とハーブのニュアンスが感じられますモダンな味わいのレッツィーナ。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ