
「エッレ ピエモンテ ロッソ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロット | バルベーラ50%、CS25%、Mr25% | 2021 | イタリア | ピエモンテ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
15 | ¥4,200 | 赤 | 稲葉 | 11/11/2024 |
「エッレ ピエモンテ ロッソ」レビュー
ワインの外観
奥が透けないほどの濃さ、こげ茶色入ったダークチェリーレッド、青は抜けている
ワインの香り
グラスを回す前:黒い果実だがジューシーさはなく引き締まり、果実香より木炭のようなミネラルが強い、木の実、墨、クローヴやカルダモンのようなスパイス、お香、白檀、バルサム
グラスを回した後:スパイス香増し、非常に複雑、干し肉や干しシイタケのような旨味の香りも
ワインの味わい
非常に厚み食感、果実味は濃厚濃密で甘みを伴うほど、同時にAlcの甘みも感じるが、アルコリックには感じずまろやか、酸は穏やか、タンニン強いが非常に細かくシルキー、プラムをスパイスでコンポートしたような風味とレーズンのような濃密感
その他コメント

伊、ヴェネト、陰干し、コルヴィーナ、2020、15と予想もピエモンテの陰干し。これは当たらないが、陰干しの特徴がしっかり出ている良いワイン。
季節
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グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
冬 | 大ぶりびわ | 20℃前後 | 8 |
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輸入元情報
大規模なワイナリーでの経験が今に生きる
ロベルトは醸造学校を卒業して父を手伝っていましたが、その後年間生産量6,500万本というピエモンテの大規模な醸造所の醸造長として手腕を発揮。同時にガヴィにある生産者組合のジェネラル マネージャーとしても活躍しました。現在はそれらを辞し、自身の畑を所有、質の高いワイン造りを行なっています。さらに6名の親しいメンバーと共同経営する醸造所のエノログを務めています。またワインに含まれる200種類ほどある化学成分の専門家でもあります。
高品質で様々なタイプのワインを、リーズナブルな価格で
醸造学校に通い始めた頃から、国際市場に進出するという野望を持っていました。それには、小さなワイナリーでも幅広いタイプのワインを造るべきだと考えました。そこで、十分な大きさの良い畑が必要となり、D.O.C.G.、D.O.C.エリアで少しずつ買い足してきました。また、長年大きなワイナリーで働いた経験から、どの畑やどの農家の葡萄が良いかといった知識を得ることが出来ました。伝統にとらわれず、サロット スタイルで、独自のワイン造りをすすめています。
ワインは畑で生まれ、セラーで育つ
ロベルトが最優先で注意を払うのは畑です。自然の生態系を守りながら、化学的なものを減らしていき、いつかゼロにしたいと考えています。契約農家にも同様の指示をしています。畑のあるところにセラーが必要と考え、ガヴィ、バローロ、自宅のあるネヴィーリエの3ヶ所にセラーを所有しています。
バローロとバルバレスコはひとつの土地でクリュの違い
D.O.C.G.に認定される際、バルバレスコの生産者がバローロと同じになることを嫌ったため、別のD.O.C.G.となりました。ですがサロットは、どちらも類似したネッビオーロにとって最適な土地で、クリュの違いと考えています。
これまでに「アウローラ(妻)」、「エンリコ(息子)」、「エレーナ(娘)」と家族の名前をつけたワインを造っていたロベルト サロットですが、満を持して、自らの名前をつけたワインを造りました。ロベルトは、バローロ、バルバレスコといった著名なD.O.C.G.をカバーしていながら、あえてピエモンテ ロッソに自らの頭文字「R(エッレ)」を付けました。リッチでパワフルであると同時に、豊かで柔らかなボディを持ち、とても親しみやすいスタイルです。最良の畑で育つバルベーラ、カベルネ ソーヴィニヨン、メルロをブレンドしています。モンフェッラートにある畑の標高は300m、南向きの日当たりの良い理想的な場所にあります。土壌は灰色をした粘土質です。葡萄の仕立てはギヨー、栽植密度は5,000本/haです。9月下旬に収穫します。カベルネ ソーヴィニヨンは、アパッシメント(陰干し)します。温度管理したステンレスタンクで発酵。2ヶ月ステンレスタンク、その後8ヶ月オーク樽で熟成させます。更に3ヶ月瓶熟させます。紫を帯びた濃いガーネット色、チェリーやプラムの豊かなアロマ、口当たりはリッチかつスムーズで、黒い果実の長い余韻が感じられます。若い内から楽しめ、熟成させるとさらに素晴らしく発展するでしょう。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ