ニンファ

「ニンファ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ヴェレノージ モンテプルチャーノ、CS、Mr、Sy 2021 イタリア マルケ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥3,800 稲葉 6/16/2024

「ニンファ」レビュー

ワインの外観

ニンファの外観

奥が透けない程濃いダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:むんむんとカシスLiqやブルーベリージャムの香り、タイムやオレガノのようなハーブ香、備長炭

グラスを回した後:スパイス香出る、カルダモンやクローヴ、バニラ、シナモン、コーヒー、チョコ

ワインの味わい

濃密で重厚な口当たり、力強い果実味、タンニン強く収斂性あるがしっとり感もあるのでさほどイガイガしない、やや優しめの酸、香り同様の甘苦スパイスの風味豊かで奥行きある

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
濃厚濃密な赤ワイン
陰干し感を感じる赤、九州でウケる味だと思う
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 8

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

「1984年若い二人が、アスコリ ピチェーノでゼロからワイン造りをスタート」
当時アンジェラは20歳、夫のエルコレ は25歳でした。親は跡を継ぐことを望みましたが、自分たちがやりたい仕事で成功したいと考えました。僅か9haの畑で、ロッソ ピチェーノ イル ブレッチャローロ(I251)とファレーリオ(I250)の二種のみでスタートしました。当初は資金も無く、親の援助も得られず、ワイン造りの知識もなく、産地としても無名だったため、今日のような成功を収めるまでには大変な苦労がありました。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。現在、家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり、世界48ヶ国に輸出するまでとなりました

「アドリア海とアペニン山脈に挟まれた、葡萄栽培に理想的な環境」
畑は全てが斜面に位置します。日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、冷たい海風が吹き抜け、雨が降っても葡萄を乾かします。日夜の寒暖差が激しく、ワインに豊かな香りと酸をもたらします。

「土着品種へのこだわり」
赤はサンジョヴェーゼとモンテプルチャーノをブレンドしていることが特徴です。白は、地葡萄のペコリーノやパッセリーナを使用します。それは、自分の故郷とその葡萄を愛しているからです。また、人々に分かりやすく、品種の個性が際立つことも理由です。

「スタンダードクラスはヴェレノージを知るきっかけ」
全てのワインについて同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけています。それは、エントリーレベルのワインは、幅広い人々の元に届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる名刺のようなものだと考えるからです。また自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、ワインが語りかける声に耳を傾け、ワインの個性に沿った造りを心がけています。

このワインに使う葡萄はオッフィーダとカステル ディ ラーマにある自家畑のものです。畑の標高は200~250m、土壌は粘土と石灰岩です。仕立ては棚仕立てのギヨーです。栽植密度は5,000本/haです。収穫は9月1日から10日の間にメルロとシラー、10月中旬にモンテプルチャーノを摘み取ります。発酵は小型のステンレスタンクで行います。品種ごとにマセラシオンの期間が異なり、メルロは15日間、シラーとカベルネは20~25日、モンテプルチャーノは30日間です。熟成は300Lのフレンチオークの新樽で18~24ヶ月行います。熟成が終わるころに品種別に仕込んだワインをブレンドし、ボトリング後、3ヶ月寝かせます。紫がかったルビーレッド。深く、いつまでも続くアロマがあります。果肉の厚い果実、ブラックベリーやチェリー、かすかにリコリスやグラファイト(黒鉛)、ブラックペッパーやたばこの要素があります。バルサムのニュアンスがワインに複雑さを与えています。エレガントで持続性のあるアロマです。温かみがあり、エレガントかつリッチでインパクトのある口当たりです。洗練されたソフトで丸みのあるタンニンが感じられます。長い余韻には心地よい果実味が漂います。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ