「ペクトゥス・ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ファットリア パガーノ ファランギーナ100% 2021 イタリア カンパーニア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥3,300 稲葉 2023/3/4

「ペクトゥス・ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコ」レビュー

ワインの外観

やや黄色強めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:白や黄色の花、花の蜜、カリン、白桃、柑橘、土、ミカン畑

グラスを回した後:シャープさ出る、レモングラス、ハチミツレモン、アミノ酸

ワインの味わい

シャキッとミネラリー、レモンのような爽やかな果実味は分厚く、強い酸ながら丸みあるが余韻に酸の強さが実感できる、これだけ酸とミネラルが強くても果実味と旨味が豊富なためドライ過ぎない

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
爽やかな花感ありつつリッチ
花感あるワインと思ったがファランギーナと言えなかった。新樽の厚みがある。
火山性の石灰岩質土壌だからか、ミネラルしっかり
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり卵 10℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

「ファレルノ デル マッシコ」の個性を表現

「ファレルノ デル マッシコへの想い」
ファットリア パガーノは、2001年にアントニオ パガーノによって設立されました。「ファレルノ」と呼ばれるこの地で産するワインは、高い品質から古代ローマの皇帝や貴族達にもてはやされ、また富の象徴とされました。その後、歴史上から消えていましたが、1970年代に復活しました。アントニオもぜひこの土地でワインを造りたいと願い、その夢を実現させました。現在は息子のアンジェロが中心となりワイン造りを行っています。「ファレルノ デル マッシコの生産者達は皆、その歴史的、文化的価値をしっかりと自覚しています。現在も2000年前の古代の人々と同じように、手間を惜しまず、最高のワインを造りたいと考えています」という言葉にワイン造りの哲学が表れています。
「海と山に囲まれた寒暖差のある畑」
畑は死火山のロッカモンフィーナ山の麓、ティレニア海からわずか5kmの、標高270~300mの所に広がっています。海と山に囲まれ風通しが良く、また日中は26~27度、夜は7~8度と気温差が大きく、これによりワインに豊かなアロマがもたらされます。栽培はオーガニックで、除草剤、殺虫剤は使用しません。数年の内に認証を取得する予定です。
「主に火山性の石灰岩質土壌」
さらに細かい火山礫や圧密された石、火山灰が混ざる土壌は、ミネラルを多く含み、ワインに長期熟成の可能性をもたらします。また地中の粘土は保水性が高く、葡萄の根がゆっくりと水分を吸収することが出来るため、灌漑設備の必要がありません。
樽で発酵、熟成させたファランギーナ
「ペクトゥス」はラテン語で「魂」を意味します
ペクトゥスはラテン語で「魂」を意味します。ワインに愛と情熱、そして魂を込めて造っていることを表現しています。ラベルの絵は、ジョヴェナーレ(古代ローマ時代の風刺詩人)です。
畑はロッカモンフィーナ火山の麓の斜面にあります。平均樹齢11年。仕立てはギヨー、裁植密度は5,200本/haです。10月10~13日に畑で選別しながら収穫します。プレス後、低温に管理したステンレスタンクで24時間置き、澱下げします。225Lのオークの新樽で発酵させます。同じ樽で6ヶ月熟成させ、さらに5ヶ月瓶で寝かせます。輝きのある麦わらがかった黄色、白い花や熟した桃、セージを思わせる香りのよいフレッシュなハーブのアロマ、さらに樽からの微かに甘いバニラが感じられます。口に含むと豊かな風味が広がり、十分な酸が全体を支えています。非常にバランスよい味わいです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ