「ミュスカ・テロワール」の香りや味わいコメント

「ミュスカ・テロワール」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ・ジンク ミュスカ 2015 フランス アルザス
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥3,200 飯田 6/2/2022

「ミュスカ・テロワール」レビュー

ワインの外観

ミュスカ・テロワールの外観

透明感高めのレモンイエロー、グリーン入っている

ワインの香り

グラスを回す前:華やか、フラワリー、マスカット、さわやか

グラスを回した後:白い花、ユリ、マスカット感満載、甘く華やか清涼感あるのがポイント

ワインの味わい

華やかだがドライ、清涼感ある果実味、マスカットと花、酸は穏やかながらキチンと存在、植物的なほろ苦さ、ドライな余韻が長く続く

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
アスパラや川魚など春食材にベストマッチ!

 

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

テロワールからの個性を最大限に表現した、いぶし銀のように光るワイン
ドメーヌ・ジンクは1964年にポール・ジンクによって設立されたエギスアイムにあるドメーヌです。息子のフィリップが1996年にドメーヌに参画し8haだった畑を14haまで拡大させました。現在は、フィリップを中心に5人のスタッフによって運営されています。生産はAOCワインのみで、テロワールからの個性が存分に発揮されたワインを生み出しています。区画毎に管理し、手摘みで収穫を行い、フルーティさやアロマを大切にするため醸造にはフードル(1,000~3,000L樽)を使用するなど、細部にまでこだわったワイン造りを行っています。
ワインに大きな影響を与える「畑」「土壌」
ドメーヌ・ジンクでは、14haを40の小さい区画で管理しています。この区画毎の違いがワインの違いに繋がり、 フィリップは「画家が色を作るようなものである」と表現します。ワインの味わいには土壌が大きな影響を与えるという考えのもと、ビオディナミ農法で栽培しています。テロワールを表現するためには、いかに樹の根を土中深くまで張らせるかが重要で、土の中の微生物の活性化にも気を配っています。2011年より40区画全てをビオロジックに統一。数年を経て、土壌の生物多様性が増し、樹の生命力が高まりました。その結果を強化するために、2018年からもう一歩進んで、ドメーヌ全体でビオディナミを取り入れ、2021年にエコセール認証とデメテール認証も取得しました。
土壌の違いを表現する3つのレンジ
ドメーヌでは、基本的に味わいの違いはテロワールによって生み出されています。「ポートレート」は、丘の麓にあるシルト粘土質土壌の畑から。フレッシュですぐ飲んで美味しい、品種の個性を楽しむワインです。「テロワール」は、もう少し標高の高い粘土石灰質土壌の畑から。品種よりもテロワールを感じるワインで、複雑さがあり、ミネラル豊かで余韻の長いプルミエクリュのようなイメージです。「グランクリュ」は、エギスアイム村とその周辺の特級畑から。テロワールの個性が品種の個性を完全に超える味わいで、その深みと洗練さを時間をかけてゆっくり味わうワインです。フィリップのワインは、2014年にDWWAの最高賞(インターナショナル・トロフィー)を受賞し、生産者としても、厳しい評価で知られるレ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌で2015年から星付きドメーヌに昇格するなど、国内外の評価は高まり続けています。

フレッシュな白ブドウの果実を思わせるアロマ。穏やかな酸と洗練されたミネラル感、ミントや花のニュアンスを含むリッチでフレーバーの豊富な味わい。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ