エルセ・エトナ・ビアンコ

「エルセ・エトナ・ビアンコ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
フェッシーナ カリカンテ90%、カタラット&ミネッラ10% 2020 イタリア シチリア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12.5 ¥4,000 フィラディス 7/7/2022

「エルセ・エトナ・ビアンコ」レビュー

ワインの外観

エルセ・エトナ・ビアンコの外観

かなり透明度高いレモンイエロー、甲州みたい

ワインの香り

グラスを回す前:爽やか、瑞々しい、青りんご、白い花、ほのかな鉱物感

グラスを回した後:ややアロマティック、幸水梨

ワインの味わい

ドライ、柑橘や青りんごを思わせる果実味、しっかりしたシャープな酸は口中をひきしめ、余韻に口がすぼまるほど!鉱物的で堅いミネラリー

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
エトナ火山による土壌由来からかミネラリーでドライ!
香り高くすごく美味しそうな香りだが、飲むとえらい酸っぱい(カリカンテ由来?)またミネリーで堅い(エトナ火山由来?)

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

生産者の概要

シチリアの最も偉大なアンバサダーの一人と太鼓判を押される新進気鋭の生産者。卓越した栽培・醸造技術によってエトナのテロワールの偉大な可能性を引き出し、この地で最も繊細でエレガントなワインを生み出している。

3つのポイント

  1. フェッシーナは、現オーナーであるシルヴィア・マエストレッリと夫ロベルト・シルヴァが、ガヤで長い間栽培責任者を務めたコンサルタントであるフェデリーコ・クルタスの助言を得て、2007年にエトナ山北部のカスティリオーネ・ディ・シチリア村のロヴィテッロ地区に畑を購入したことに始まり、ワイナリー名はこの区画名にちなんでいる。
  2. 標高が高いエトナでは太陽の光が強く、常に風が吹き湿気が溜まらないために病害対策もほとんど必要ない。そのため、栽培において重要なのは「自然の命令に従い、テロワールと固有品種の潜在力を信じてシンプルで自由にワインを造ること」とフェデリーコは語る。
  3. ワイナリー購入からわずか2年後の2009年には、WA誌で「このアペラシオンのトップ生産者のみが到達できるデリケートなテクスチャーを持つ」と絶賛され、いち早く頭角を現したフェッシーナ。続く2010年には、ガンベロ・ロッソでトレビッキエーリ、エスプレッソ誌でエクセレントを取得、2013年にはワイン&スピリッツ誌のTOP100ワイナリーに選出、シチリアにおける最も偉大なアンバサダーの一人として太鼓判を押されている。

生産者のこだわり

フェッシーナの歴史は現オーナーであるシルヴィア・マエストレッリと夫ロベルト・シルヴァが、ガヤで長い間栽培責任者を務めたコンサルタントであるフェデリーコ・クルタスの助言を得て、2007年にエトナ山北部のカスティリオーネ・ディ・シチリア村のロヴィテッロ地区に「イ・ヴィーニュ・ディ・フェッシーナ」と呼ばれる100年以上前のネレッロ・マスカレーゼが植わる区画を購入したことに始まり、ワイナリー名はこの区画名にちなんでいる。

現在は3つのエリアにまたがる11haの畑を所有し、土壌は全て火山性である。ワイナリーを含む7haはロヴィテッロ地区にあり、主にネレッロ・マスカレーゼが植わっている。やや冷涼な気候を持つ標高670mのこの畑からは活き活きとした酸と繊細なタンニンを持つ、エレガントなスタイルのワインが生まれる。エトナ山東部のミロ村と南部のサンタ・マリア・ディ・リコディーア村の間に位置する2.5haの畑は標高1000mと高く、主にカリカンテが植えられている。ワイルドな酸と塩っぽいアフターを持つワインが生まれる。残る1.5haはエトナではなく、ワイナリーから140km程南下したシチリア島南部ヴァル・ディ・ノート地区にあり、標高50mの畑にはネロ・ダーヴォラが植えられている。甘いタンニンを感じるしっかりしたボディのワインが生まれる。

標高が高いエトナでは太陽の光が強く、常に風が吹き湿気が溜まらないために病害対策もほとんど必要ない。そのため、栽培において重要なのは「自然の命令に従い、テロワールと固有品種の潜在力を信じてシンプルで自由にワインを造ること」とフェデリーコは語る。醸造でも過度の抽出を避けるためにマセラシオンは一週間程度に抑える。「エトナには様々なテロワールがあるため、それぞれの特徴を生かしたワインづくりをすべき」という彼は、ステンレスタンクを用いた区画ごとの発酵にこだわり、またワインのフルーティーなノートに 木のニュアンスが付き過ぎることなく、あくまでもワインに寄り添うようにという考えの元、熟成はバリックではなく35hlの大樽、500lのトノーを中心に用いる。

ワイナリー購入からわずか2年後の2009年には、WA誌で「このアペラシオンのトップ生産者のみが到達できるデリケートなテクスチャーを持つ」と絶賛され、いち早く頭角を現したフェッシーナ。続く2010年には、ガンベロ・ロッソでトレビッキエーリ、エスプレッソ誌でエクセレントを取得、2013年にはワイン&スピリッツ誌のTOP100ワイナリーに選出、シチリアにおける最も偉大なアンバサダーの一人として太鼓判を押されている。フェデリーコの卓越した栽培・醸造技術がエトナのテロワールの偉大な可能性を引き出し、この地で最も繊細でエレガントなワインを生み出しているのである。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ