
「エルベルク・ゲヴュルツトラミナー・フォン・ロートリーゲンデン・シュペートレーゼ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
ゲオルグ・アルブレヒト・シュナイダー | GW | 2021 | ドイツ | ラインヘッセン |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
7.5 | ¥2,400 | 白 | 稲葉 | 2023/8/29 |
「エルベルク・ゲヴュルツトラミナー・フォン・ロートリーゲンデン・シュペートレーゼ」レビュー
ワインの外観
輝きあるレモンイエロー、GWにしては淡め
ワインの香り
グラスを回す前:スパイス、ライチ、ジャスミン、茶色のスパイスの香り満載
グラスを回した後:鉄(ミネラル)、バラ、菩提樹の花
ワインの味わい
濃縮感ある果実味、ライチのような甘い風味に残糖も感じる甘口、それでいて酸がしっかり、ゲヴュルツという品種は酸が穏やかなのにこれほど酸は素晴らしい
その他コメント

思った以上に爽やかさがあり非常にバランスよい
季節
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グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
夏 | 中ぶりびわ | 7℃前後 | 7 |
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輸入元情報
ラインヘッセンの一等地ラインフロントに畑を所有
異なる土壌が持つ個性を表現したこだわりのワインニアシュタイン村で200年以上続く歴史あるワイングート
ゲオルグ アルブレヒト シュナイダーは、1806年にラインフロントのニアシュタイン村に設立された、200年以上の歴史を持つワイングートです。赤い斜面を指す「ローターハング」に広がる最高の畑、「ヒッピング」を含む15haを所有しています。過去40年にわたり、8代目のアルブレヒト シュナイダーがワイン造りを行ってきました。長女のウルスラと、その夫のシュテファンが9代目としてワイナリーを引き継いでいます。シュテファンは、ミュラー家の「ワイングート ミュラー」を所有しており、ワイン造りも担当していました。2015年には、2つのワイングートを統合し、1つの会社組織「シュナイダー ミュラー」としてスタートしています。「アルブレヒト シュナイダー」と「ミュラー」のラインナップは、どちらもシュナイダーのセラーで醸造されています。ワイナリーの運営は9代目のシュテファンとウルスラが行なっていますが、ウルスラの両親である先代のアルブレヒトとウルリケも一緒に働いています。栽培と醸造でのこだわりが高品質なワインを生み出す
畑はニアシュタイン村を囲むように広がっており、全て自家畑です。合計で15haあり、ニアシュタインで最高の畑とされる「ヒッピング」を筆頭に、「エルベルク」、「ペッテンタール」、「オルベル」等の銘醸畑を所有しています。葡萄の樹齢は新しいものは2年、古いものは約60年です。定期的に植え替えを行っており、平均樹齢は20~25年です。また樹齢の古いリースリングやシルヴァーナーなどは、特に慎重に手入れを行います。畑の畝の間には草を生やしていますが、葡萄樹の根元には草が無い状態にして、栄養分や水分が直接葡萄に供給されるようにしています。また、畑の土を乾燥から防ぐため、畑に藁を撒いています。品質を高めるため、芽掻きを行い、未熟果や不要な枝を取り除きグリーンハーベストを行います。収穫は手摘みと機械摘みの両方です。急斜面の畑は機械を入れることが出来ないため、100%手摘みで収穫を行います。また機械で収穫を行う場合は、収穫の本番が始まる前に畑に入り、人の手で選別を行い、良い葡萄だけを残します。その後、早朝まだ気温が低い間に機械で一気に収穫を行います。機械収穫の利点は、早朝の涼しい気温の中、葡萄の熟度に合わせベストのタイミングで短い時間で収穫が出来ることです。ラーゲンワイン(畑名付きのワイン)は天然酵母による偶発的な発酵を行っています。ほとんどのワインはステンレスタンクで発酵を行いますが、一部のラーゲンワインは樽発酵、樽熟成を行っています。発酵は温度をコントロールしながら行い、毎日試飲をして、エクスレ度の測定も行います。熟成に関しては、ほとんどの白ワインはステンレスタンクで2~3ヶ月、赤ワインは最長で18ヶ月行います。シュテファンは、「ワイン造りについては出来るだけ自然そのものに一番働いてもらうようにしています。自分達は見守る立場で、出来る限り、人の介在を避けています。前の世代は、テクノロジーや技術に頼る傾向がありましたが、私たちの役割は、自然の邪魔をせず、見守ることだと思っています」と話していました。
ローターハングの赤い斜面に位置する最高の単一畑のひとつ、エルベルクからのワインです。土壌は2億5千万年前に形成されたロートリーゲントという赤い砂岩です。すべて手摘みで収穫します。発酵と熟成はステンレスタンクで行います。葡萄の果皮についた天然酵母で15~20度の低温に管理しながら発酵させます。ゲヴュルツトラミナーに特徴的なバラの花のアロマに加え、かすかにオレンジの皮、ナツメグを思わせる甘いスパイスが感じられます。味わいにもアロマと同様のフレイバーが広がり、さらにハチミツのニュアンスが感じられます。果実の甘さと酸が非常にバランスよくまとまっています。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ