「プティット・フルール・ブレンド」の香りや味わいコメント

「プティット・フルール・ブレンド」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
モンテヴィエホ マルベック46%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%
シラー10%、メルロ9%
2015 アルゼンチン
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥3,300 飯田 7/16/2022

「プティット・フルール・ブレンド」レビュー

ワインの外観

プティット・フルール・ブレンドの外観

奥が透けないくらい濃く黒いダークチェリーレッド、青は抜けエッジは朱

ワインの香り

グラスを回す前:赤果実のリキュール、黒果実の果皮、果実を煮たような濃さありつつ鮮やかさ

グラスを回した後:ダークチェリー、赤こしょう、スパイス、赤や紫の花、コーヒーの花や生のコーヒー豆

ワインの味わい

濃密な果実味は活き活きとしており、濃厚ながらぼってりしていなくて華やか、しっかりした酸は鋭くなく丸い、タンニンも滑らか、濃密な果実味と強い酸とタンニンの全てが一体化しており上質、花のような華やかさ、コーヒーやダークチョコを思わせるコク

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
非常に多くの要素が一体化している上質な濃密ワイン
この値段で非常に良い。濃く重たいワインだが、エレガント。インパクトある。冬ワインだが、夏に飲んでも美味しい

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

アルゼンチンのテロワールとボルドーのノウハウで究極のワイン造りに挑むワイナリー
モンテヴィエホは、アルゼンチンのメンドーサの南、高地トゥヌヤンの標高1,000~1,200m、ビスタ・フローレス地区に位置する162haを所有する大規模のボデガです。Ch.ル・ゲやCh.モンヴィエルを所有するボルドーの名門、ペレ=ヴェルジェ家の故カトリーヌ女史によって2001年に設立されました。先見の明があり、完璧主義者気質のカトリーヌは、ワイン造りに妥協を許さず、親交の深かった醸造コンサルタンのミッシェル・ロランとともにアルゼンチンワインの可能性を追求し、世界に誇れる品質の ワイン造りを実現しました。現当主は子息のアンリ・パランで、一層の情熱を持ってボデガを運営しています。
伝統的な植樹法で整えられた畑は1~3ha毎の小さなロットに区分けされ、トレーサビリティー管理を行っています。ブドウ樹は低収量で、高品質のフランス原産伝統品種のクローンと、古い畑から選んだマルベックが高密度で(5,500本/ha)植えられています。南半球ならではの最適な北~東向き。環境に配慮した有機農法による栽培され、全て手摘み。ワインの醸造は、総面積8,500㎡、地上5階、地下5階の、グラヴィティ・システムとふたつの選果台(房用と果粒用)を完備した最新式の設備を誇るボデガで行なわれます。ワイン造りの指揮は執るのは、アルゼンチン出身のマルセロ・ペレリティ。ペレ=ヴェルジェ家のゼネラル・ディレクター兼醸造責任者として、20年間以上にわたりフランスとアルゼンチンで「テロワールの代弁者」としての腕を磨いた醸造家です。ペレ=ヴェルジェ社のch.ラ・ヴィオレットが最上級の評価を受けるに至ったのもマルセロの功績によるものです。
ペレ=ヴェルジェ社
ペレ=ヴェルジェ社は、1985年、カトリーヌ・ペレ=ヴェルジェによってポムロールに設立された家族経営の企業です。巨大資本の傘下に入るグランシャトーが多くなっている昨今、このレベルのシャトーを家族規模で経営している最後の企業といえます。カトリーヌとは親しい友人であったミシェル・ロランがワイナリー設立当初から全面的にサポートし、世界に誇れる品質のワイン造りを行ってきました。現在は、子息のアンリ・パランが亡きカトリーヌの志を受け継ぎ、一層の情熱を持ってワイナリーを運営しています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ