AOP・マルシヤック 2018

「AOP・マルシヤック 2018」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーヌ・デュ・クロ フェル・セルヴァドゥ100% 2018 フランス 南西地方
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥2,420 アズマコーポレーション 2022/8/22

「AOP・マルシヤック 2018」レビュー

ワインの外観

AOP・マルシヤック 2018の外観

青みの残るダークチェリーレッド、思ったより透明感

ワインの香り

グラスを回す前:黒系果実、スパイス感、野生、森

グラスを回した後:カシス、ユーカリ、ピーマン、黒こしょう、コリアンダー

ワインの味わい

食感は中程度、決して濃く重いわけではないが、凝縮感を感じる果実味、果実とハーブ、スパイスを煮詰めたような風味が複雑で、これらに隠れがちだがタンニンと酸も適度に、ベジタブル感がワインに奥行と清涼感を与え、バランス良い。

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
あさらりとしつつ凝縮感。
東ヨーロッパの土着品種のような、なんとも言えない普段飲むワインとは違う、野生っぽさがある

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

フェル・セルヴァドゥ種は「美食の地」として有名なバスク地方原産の葡萄品種と言われていて(諸説あります)「マンソワ」と呼べれることもあります。南西地方でもこの品種を80%以上使用して造られるワインはAOPマルシヤックのみです。マルシヤックは南西地方の北東部に位置し、全面積で220haという小規模なエリアで、1990年にAOPに認定されました。そんな希少なマルシヤックの魅力と実力を引き出している生産者がドメーヌ・デュ・クロです。 彼らは1982年から本格的にワイン造りを始めています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ