ラ・ヴィ・ピノ・ノワール

「ラ・ヴィ・ピノ・ノワール」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ドメーニレ・サハティーニ PN 2018 ルーマニア ムンテニア
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥1,600 アズマコーポレーション 2022/10/3

「ラ・ヴィ・ピノ・ノワール」レビュー

ワインの外観

ラ・ヴィ・ピノ・ノワールの外観

朱~オレンジがかった淡いラズベリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:野生の赤い果実、へびいちご、ザクロ、少し木の皮

グラスを回した後:いちごの種、チャーミングな酸気、黒こしょうやコリアンダー

ワインの味わい

決して分厚くないものの密度ある食感、赤い果実とスパイスの風味、しっかりした酸は鋭くない、ち密なタンニン、柑橘の果皮や木の皮、木の実や種子を思わせる複雑味、余韻も思った以上に長い

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
以前は単調に感じたので当店で少し寝かせたワイン。思った以上に飲み頃で良い状態に!
ブドゥレアスカに完全に負けると思っていたし、以前の印象は良いものでなかったと思うが、非常に良い!コート・ド・ニュイ的。

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ルーマニアのワイン造りの歴史は古く、紀元前からワインの製造が行なわれていました。中世ヨーロッパの皇帝、国王達はコトナリの貴腐化した甘口ワインを愛飲したそうです。19世紀の後半に国際博覧会でルーマニアワインが高い評価をうけたことにより、パリで大ブームが起きたそうです。現在ルーマニアでは国土のほぼ全域で葡萄栽培が行われており、7つのワインの生産地方の中に37のDOC(EU法のAOC)と12のIG(EU法のIGP)が制定分されています。 ドメーニレ・サハティーニは2003年に女性醸造家のアウレリア・ヴィシネス
熟した赤い果実とピノ・ノワールらしい品種の香り

カルパティア山脈の南の斜面にあたる標高130mの5.11haの畑で収穫されるピノノワールで造られます。地質は様々なタイプのチェルノーゼム(黒土)と粘土石灰質土壌で、葡萄はギヨ仕立て。収量は42hl/haです。葡萄は収穫後、除梗破砕され1~2日か低温で静置された後にステンレスタンクで発酵を行います。マセラシオンは約10日、発酵の中盤に1日に2回ピジャージュを行います。熟成もオリと共にステンレスタンクで行います。光沢のあるルビー色で熟した赤い果実とピノノワールらしい品種の香り、タンニンはまろやかでストロベリーやブラックチェリーの果実味がキレイに凝縮しています。生産者はモロッコ料理やレバノン料理、鳥料理や白カビチーズ、マグロの刺身や牛のタタキ、馬刺しとオススメしています。

〜テイスティングコメント〜

光沢のあるルビー色でピノノワールらしい品種の香り、タンニンはまろやかでイチゴや木苺の果実味がキレイに凝縮しています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ