カルトロジー

「カルトロジー」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
アルヘイト・ヴィンヤーズ CB90%、Se10% 2021 南アフリカ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.11 ¥6,500 ラフィネ 2023/11/27

「カルトロジー」レビュー

ワインの外観

カルトロジーの外観

やや緑はいりつつ黄色強めで輝きあるレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:華やかさ、柑橘、レモン、さとうきびの茎をかじったような甘くも青い香り

グラスを回した後:グラッシーさが増す、ハーブ(レモングラス、ミント)、パインの皮

ワインの味わい

爽快感ありつつやや厚みある食感、レモンのような爽やかな果実味だが完熟ぶどう由来の厚みがありトロリとした風味も持っている、酸しっかり、グラニュー糖をキャラメリゼしたような風味も、大ぶりグラス必須!

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
天然酵母で無清澄ながらコントロールされた良い南アワインだと思うが、販売に結びつけるには店やソムリエの考えが大きくかかわるワイン。ただ並べてもダメ。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶり卵 12℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

「カルトロジー」とは、「地図/Carto」と「〇〇学/logy」で「地図学」というクリスの好きな言葉で、
「ケープの母なる大地の伝統と移り変わりを、毎年のワインを通して探求する」というコンセプトで造られたキュヴェです。
この土地ならではの伝統的な区画に拘り、伝統品種であるシュナン・ブランと セミヨンの古樹のブッシュヴァイン(株仕立て)のブドウのみを用い、正に海と山の自然に恵まれたケープならではのテロワールが生かされ、「ケープの旗手」と言えるほどの地位を築いています。

若き天才醸造家、クリス・アルヘイト氏のワイナリーで、2011年にファースト・キュヴェ 「カルトロジー」をリリースするやいなや、瞬く間に国内外で高い評価を
受け、大変話題になりました。2018年には「Tim Atkin MW SA Special Report」で「ワインメイカーズ・オブ・ザ・イヤー」に選出され、常に最上級の1級に
格付けされており、今最も注目を浴びている醸造家のひとりです。クリスとスザーンのアルヘイト夫妻はワイナリー設立前に世界中の様々なワイナリーを訪
れた際、その土地ならではの個性を表現したワイン造りに感銘を受け、自分たちも故郷であるケープの土着品種を用いて、南アフリカのアイデンティティー
を表現したワインを造ることを決意したそうです。そしてちょうどその頃、標高300メートル前後で海風や山おろしの吹く乾燥した区画に植えられている古樹
に出会い、残っていた記録を調べると、その区画には既に1656年にはシュナン・ブランとセミヨンが植えられていたことが判明し、ついに彼らはこの地で、
『白ワインに特化したワイン醸造家になる 』 ことを目標に定め、大きな一歩を踏み出しました。彼らがワインを造り始めてまだ10年余りですが、リリースする
キュヴェには、拘り抜いた大地とその風土、そして品種の魅力がそのまま大切に丸ごとボトルに詰め込まれており、南アフリカ、西ケープ州、銘醸地ウォー
カー・ベイの、その区画ならではの個性がしっかりと表現されています。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ