
「ドツ・ボルツ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
クワトロキロス ビニコラ | カイエット・フォゴノウ60%、Sy20%、CS10%、Mr10% | 2021 | スペイン | バレアレス諸島 |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
15 | ¥3,750 | 赤 | モトックス | 2023/10/10 |
「ドツ・ボルツ」レビュー
ワインの外観
青は抜け、もやがかかったダークチェリーレッド
ワインの香り
グラスを回す前:干しぶどう、たばこの葉、オリエンタルスパイス
グラスを回した後:いちごやプラムのジャム、甜茶、小児シロップ
ワインの味わい
食感はさらり、果実味は滑らかで乾燥果実の凝縮感、酸はやや強め、タンニン強いが熟成して細かく溶け込んでいる、赤い果実のエレガントさと黒い果実の力強いをかね揃え、フレッシュに感じる酸と熟成を感じる果実味タンニンが共存
その他コメント

Alc15%とは感じないバランスの良さ。ポルトガルに時々ある濃く強いけど赤い果実感もあるワインっぽさ。2021年と若いのに、熟しのニュアンスは何由来?
季節
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グラス | 温度 | 軽重度 (10段階) |
秋 | 大ぶりびわ | 17-22℃ | 7 |
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輸入元情報
異色のコンビによるテロワールワイン
2006年8月、フランセスク・グリマルト氏とセルヒオ・カバジェーロ氏はブドウ本来の力強さと個性を映し出したワイン造りという想いでマジョルカ島にクワトロキロスを立ち上げました。それも、ちょっと違ったアプローチと面白いパッケージで・・・!
醸造家のフランセスクは、以前アニマ・ネグラ・セラーというマジョルカ島にあるワイナリーの共同経営者兼醸造を担当していました。フランセスクはカイエット種などバレアス諸島の固有品種を守る活動に情熱を注ぐ醸造家として名高く、一方のセルヒオはミュージシャンで、ソナーフェスティバル(毎年バルセロナで開催される音楽とマルチメディアアートの国際イベント)の共同出資経営者兼共同ディレクターという顔を持ち、クワトロキロスではビジュアルイメージ制作を担当しています。
異色のコンビによる最初のワインは2006年9月下旬、仲間のブドウ栽培者のガレージで、少量ながら素晴らしい品質のブドウから造られました。醗酵とマセラシオンは牛乳の冷却装置を活用しましたが、表面積の大きさが幸いしワインとブドウの果帽が広く接することができました。残りの50%のブドウは225Lの開放槽でつくられ、14か月熟成後2008年5月にリリースされました。
2007年にはアポロニア・ヴィティカルトルス(バレアレスの農業組合)と共同で羊農場を小さなワイナリーへと建て替えます。そこで2007年の収穫ブドウからクワトロ・キロス2007をつくり、さらにドツ・ボルツ2007という新商品がうまれ、12ヵ月の樽熟成を経て2009年の初めにリリースされました。
ブドウ畑はマジョルカ島の北から南まで様々なエリアに点在していることから特定のD.O.に属してはいませんが、ブドウの大半はカルベルメルと呼ばれるマジョルカ島の典型的な赤粘土土壌で栽培されています。
ペイン、マジョルカ島の赤ワイン。スミレや地中海の森林を想わせる香り、新鮮な果実、花のようなニュアンス、骨格もあり果実のきれいな余韻が楽しめます。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ