「クローズ・エルミタージュ ノーブル・リヴ・ブラン」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
カーヴ・ド・タン | マルサンヌ100% | 2021 | フランス | コート・デュ・ローヌ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
13 | ¥3,150 | 白 | モトックス | 2022/12/5 |
「クローズ・エルミタージュ ノーブル・リヴ・ブラン」レビュー
ワインの外観
緑がかったレモンイエロー
ワインの香り
グラスを回す前:フルーツ香が少なめ、和梨、清涼感ある花、瑞々しさ、ミネラル感
グラスを回した後:変化あまり見られず、若いマルサンヌは中庸で香りが捉えにくいと私は思っているがそんな感じ(でも味は美味しい)
ワインの味わい
香りの印象より口当たりは分厚い、柑橘系の果実味に中程度の酸、生アーモンドなど木の実を思わせる厚みあるコク、ミネラル感は堅くなく塩味を感じるような旨み、余韻がリッチで味わい深さが続く
その他コメント

マルサンヌは香りの時点ではなかなか飲みたい使いたいと思うことが少ないが、飲むと美味しいことが多い。このワインもまさにそう。冬の旨味ある料理に寄り添うであろうしみじみとした美味しさ
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輸入元情報
北ローヌ最大にして、エルミタージュの代表的存在
カーヴ・ド・タンは1933年にルイ・ガンベル・ド・ロッシュ氏によって、北ローヌの銘醸地エルミタージュの畑の麓、タン・レルミタージュに設立された協同組合です。
エルミタージュには16の区画、合計で21ヘクタールの畑を所有しています。16の区画の中でも特に優れた丘の西側に位置するレルミット、ル・メアルなどの区画は、1980年頃に購入し、以来30年に亘って少しずつ改良を加えてきた区画です。
エルミタージュ以外にもクローズ・エルミタージュ、サン・ジョセフ、コルナス、サン・ペレといったアペラシオンも造っています。北ローヌ最大を誇る1,000haもの広大な畑で、300人以上の栽培農家と共に持続可能な農法に基づいて運営を行っています。A.O.C.クローズ・エルミタージュにおいては生産量の約50%をカーヴ・ド・タンが占めているほどです。
生産量は膨大ですが、彼らの優れている点は価格以上の高い品質です。トップクラスのエルミタージュから、IGPクラスのワインまで、そのコストパフォーマンスは他の追随を許しません。なぜ高い品質のワインをお値打ちな価格で提供できるのか、それには3つの理由があります。一つは、カーヴ・ド・タン独自の品質基準をすべての組合員(栽培農家)に徹底させているから、二つ目に全てのブドウを組合員の畑から確保している=ブドウを組合員以外から購入したりはしていないから、そして三つ目は「規模の経済」を有効に活かせているからです。
ワイン・アドヴォケイト、デキャンター、ザ・ワールド・オブ・ファイン・ワインなど世界的に著名なワイン評価誌、ジャーナリストからも絶賛される共同組合で、北ローヌのクリュワインの先駆者的存在として知られています。
フランスで最も優れた協同組合と謳われるカーヴ・ド・タン。全てのブドウを組合員の畑から調達し品質が守られています。熟した柑橘、白い花の香り。飲み心地の良い白ワインです。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ