
「シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼ」の香りや味わいコメント
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
シャトー・サンクリット | Mr | 2017 | フランス | ボルドー |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
13 | ¥2,000 | ロゼ | 飯田 | 2/7/2022 |
「シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼ」レビュー
ワインの外観
仕入れから少し時間がたったせいか、濃いロゼが少しベージュ色になっている
ワインの香り
グラスを回す前:赤果実、さくらんぼ、桜、PGF、しゃぼん
グラスを回した後:干しバラ、ミネラル、白カビチーズ、煙
ワインの味わい
口に含むと、ややボリューミーな果実味と強めの酸の2つをしっかりと感じる、タンニン少々、口中での後半は果実味もふわりとなり丸い余韻が続く
その他コメント

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輸入元情報
南向きの畑と強烈な石灰質土壌から生まれる、スタイリッシュなワイン
シャトー・サンクリットは初代当主ヴァンサン・サンクリットによって設立され、3世代に渡って家族経営されていたワイナリーですが、現当主は、サン・テミリオンのシャトー・ヨン・フィジャック出身のフローランス・プリュドームという女性です。 彼女は2003年のこのシャトーの売却を期にオーナーとなりました。現在は、シャトーの素晴らしいテロワールを最大限に生かし、女性ならではの果実味に溢れたしなやかなワイン造りを行なっています。絶好のロケーションと強烈な石灰質土壌
ドルドーニュ河右岸、フロンサックとブールの中間のサン・タンドレ・ド・キュザックに位置するサンクリットの23haの畑は、全ての畑が南向きの斜面という絶好のロケーションに加え、「冷たいテロワール」というほど界隈でも有数の強い石灰質土壌を持ちます。フローランスが目指すワイン、すなわち、「しっかりとした骨格に、豊かな果実味で肉づきを与えたワイン」を表現するのには、このシャトー・サンクリットは理想的なテロワールだったのでした。畑には多くの古木を残しているため、平均収量は自然と40hl/haに抑えられています。年間産量は6万本のみ。また、自然環境への想いが強い彼女は、ワイナリーの活動が環境に与える影響を軽減するため、2013年以降、サスティナビリティに取り組み、2017年にHVE(環境価値重視)認証を取得。2019年から完全なビオロジック農法を実践し、2023年より認証取得。シャトーの素晴らしいテロワールに魅せられた彼女は、同じシャトー・ヨン・フィジャックでワイン造りに携わっていたブルゴーニュ出身のエノログ、ニコラ・ダブディックを醸造責任者に招き、シャトーの改革に取り組みました。ニコラは、ブルゴーニュ製の樽、それもボルドーでは余り一般的ではない大樽(400L)を使用するなど、ユニークな醸造法を導入しフローランスのワインを具体化していきました。その後ニコラはシャトーを離れ、2009年以降は彼女自身がワイン造りの全てを行っています。やりたいことにはどんどん挑戦し、斬新なアイデアで続々とアイテムをリリース。ワインは、常に果実味が強く表現され、非常に女性的な柔らかさを持つ一方で石灰質土壌由来の豊かなミネラリティが特徴的です。他のシャトーとは一線を画した、ボルドーの真珠とも言えるワイナリー、それがシャトー・サンクリットです。
デリケートで華やかなアロマに穏やかな酸とまろやかな口当たり。赤果実のフレッシュな旨みに溢れたロゼ。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ