シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼ

「シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・サンクリット Mr 2017 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13 ¥2,000 ロゼ 飯田 2/7/2022

「シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼ」レビュー

ワインの外観

シャトー・サンクリット・ラブ&ロゼの外観

仕入れから少し時間がたったせいか、濃いロゼが少しベージュ色になっている

ワインの香り

グラスを回す前:赤果実、さくらんぼ、桜、PGF、しゃぼん

グラスを回した後:干しバラ、ミネラル、白カビチーズ、煙

ワインの味わい

口に含むと、ややボリューミーな果実味と強めの酸の2つをしっかりと感じる、タンニン少々、口中での後半は果実味もふわりとなり丸い余韻が続く

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
ボリューム感あり冬に美味しいタイプのロゼ

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

南向きの畑と強烈な石灰質土壌から生まれる、スタイリッシュなワイン
シャトー・サンクリットは初代当主ヴァンサン・サンクリットによって設立され、3世代に渡って家族経営されていたワイナリーですが、現当主は、サン・テミリオンのシャトー・ヨン・フィジャック出身のフローランス・プリュドームという女性です。 彼女は2003年のこのシャトーの売却を期にオーナーとなりました。現在は、シャトーの素晴らしいテロワールを最大限に生かし、女性ならではの果実味に溢れたしなやかなワイン造りを行なっています。
絶好のロケーションと強烈な石灰質土壌
ドルドーニュ河右岸、フロンサックとブールの中間のサン・タンドレ・ド・キュザックに位置するサンクリットの23haの畑は、全ての畑が南向きの斜面という絶好のロケーションに加え、「冷たいテロワール」というほど界隈でも有数の強い石灰質土壌を持ちます。フローランスが目指すワイン、すなわち、「しっかりとした骨格に、豊かな果実味で肉づきを与えたワイン」を表現するのには、このシャトー・サンクリットは理想的なテロワールだったのでした。畑には多くの古木を残しているため、平均収量は自然と40hl/haに抑えられています。年間産量は6万本のみ。また、自然環境への想いが強い彼女は、ワイナリーの活動が環境に与える影響を軽減するため、2013年以降、サスティナビリティに取り組み、2017年にHVE(環境価値重視)認証を取得。2019年から完全なビオロジック農法を実践し、2023年より認証取得。
シャトーの素晴らしいテロワールに魅せられた彼女は、同じシャトー・ヨン・フィジャックでワイン造りに携わっていたブルゴーニュ出身のエノログ、ニコラ・ダブディックを醸造責任者に招き、シャトーの改革に取り組みました。ニコラは、ブルゴーニュ製の樽、それもボルドーでは余り一般的ではない大樽(400L)を使用するなど、ユニークな醸造法を導入しフローランスのワインを具体化していきました。その後ニコラはシャトーを離れ、2009年以降は彼女自身がワイン造りの全てを行っています。やりたいことにはどんどん挑戦し、斬新なアイデアで続々とアイテムをリリース。ワインは、常に果実味が強く表現され、非常に女性的な柔らかさを持つ一方で石灰質土壌由来の豊かなミネラリティが特徴的です。他のシャトーとは一線を画した、ボルドーの真珠とも言えるワイナリー、それがシャトー・サンクリットです。

デリケートで華やかなアロマに穏やかな酸とまろやかな口当たり。赤果実のフレッシュな旨みに溢れたロゼ。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ