レ・テット・ド・シャの外観

「レ・テット・ド・シャ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
マチュー・コスト PN80%、ガメイ20% 2014 フランス ロワール
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14 ¥3,700 ヌーヴェルセレクション 2023/3/16

「レ・テット・ド・シャ」レビュー

ワインの外観

レ・テット・ド・シャの外観

透明感あり、茶色の入ったラズベリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:乾燥果実、乾燥いちじく、キノコ、若干の腐葉土

グラスを回した後:干しバラ、干し椎茸、革製品、ジビエ

ワインの味わい

さらりとした食感、乾燥した果実の風味、酸はしっかりめ、熟成感あるが香りに比べると若さある、細かな心地よいタンニン、オレンジ粉のような華やかさ、熟成由来のかすかなレザーやジビエの風味のおかげで軽やかなのに非常に複雑で奥行ある

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
可愛いネコラベルだけど味は本格派(=^・^=)
このボトルは若干の還元臭アリ。それを差し引いても美味しい。熟成感を感じられるロワール赤。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 18-22℃ 4

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ロワールワインの試飲会でラベルをじーっと見ていたら、「猫・・・好きなのか?」と、はにかみながら声をかけてくれた、マチュー・コスト。
 「ブシャール・ペール・エ・フィス」で2002年と2003年ヴィンテージの赤ワインの醸造主任を務めながら、ボーヌの醸造学校「リセ・ヴィティコル・ド・ボーヌ」で醸造学の教鞭を執り、翌2004年からは同学校の醸造長として後進の育成に尽力した、プロフェッショナルでした。
 サンセール村から北東に15km、ヴィルモワゾン村出身の彼は、同村で1979年からビオロジック栽培を貫いてきた「コトー・ド・ジェノワ」の巨人、アラン・ポーラに気に入られ、共に2007年ヴィンテージの醸造を行った翌2008年、跡取りに恵まれなかったポーラからドメーヌを買い取ることになり、ここに「ドメーヌ・マチュー・コスト」が誕生しました。
 「30年間以上、化学肥料も農薬もまったく使用されていない畑に、樹齢50年以上の古樹が植わっています。ぶどうには、長く伸びた根が土中深くから吸い上げてくれる滋養分やミネラルが、ぎっしりと詰まっています」。
 「生徒たちには、「自分のためにワインを造りなさい」と言い続けてきました。自分が飲んで心から美味しいと納得できるワインを造ってはじめて、お客様にも自信を持って販売することができます。逆に、自分が美味しいと思えないワインは、結局売れ残り、ドメーヌの経営を圧迫することになります。その意味でも、自分のためにワインを造れ、です」。
 ファーストヴィンテージの2007年ものは、Demi-Muid(600L樽)とステンレスタンクに分けて48ヵ月間も熟成させた後、2012年にようやく発売されました。 「ここのぶどうのポテンシャルに応えながら、ワイン全体の調和を高め、かつ、複雑さを増すためには、この熟成期間が必要でした。それに熟成期間が短いと、ワインが開かないまま熟成のピークを迎えてしまうことが多いのです。また、静かに長期熟成させると、清澄や濾過をする必要もなくなります」。
 猫の話に戻りますが・・・キュヴェ名の「Les Têtes de Chats(猫の頭)」は、畑のリウ・ディ(区画)の名前です。その昔この畑から、猫の頭(顔)の形をした石がたくさん見つかったことから命名されたのだそうです(見たかった~!)。もちろん、このラベルを作ったくらいですからマチュー自身も大の猫好き。愛猫は「ムエット」といいます。
 ちなみに宮崎駿監督作品の大ファンだそうで、特に好きなキャラクターは・・・「猫バスです」。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ