ド・ウミアの外観

「ド・ウミア」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
ペドラロンガ メンシア60%、カイーニョ30%、エスパデロイ10% 2018 スペイン リアス・バイシャス
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12 ¥3,300 カリテ・エ・プリ 2023/6/13

「ド・ウミア」レビュー

ワインの外観

ド・ウミアの外観

青の抜けたダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:カシスやブルーベリーのような黒いベリーの香りありつつ、ザクロや野生の赤い果実のような香りも、スパイス

グラスを回した後:スパイス感増す、黒コショウ、バラ、スミレ、パプリカパウダー

ワインの味わい

思ったより軽やかな食感、弾けるような赤い果実の風味は爽やか、若干の黒い果実を思わせるコク、酸強いが華やかでトゲトゲしない、タンニンは細かい、ほのかに酢酸エチルのような自然派っぽさ、赤い花と黒胡椒や赤胡椒のような風味が奥行きを与え、軽やかながら深い

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
自然派のピュアさを楽しめる赤
妻はちょっと臭くて苦手とのこと。確かに酢酸エチルを感じるが、自然派の劣化臭とまではいかず、ピュアさと表現してよい範囲と思う(私は劣化臭に厳しめだと思っている)、Alcも低いがきちんと美味しく良いワイン
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 18℃前後 5

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ぺドラロンガ(大きな石の意)のワイナリー。
アルファンソ家は20世紀初めよりド・ウミア峡谷でワインを造ってきた醸造ファミリー、
今のワイナリーは1997年に建築されたものですがファミリーの哲学と信念は先祖代々継がれています。
私たちは先代からの教えと伝統を守りつつ自然に敬意を払いビオディナミ製法を取り入れて科学肥料不使用、
フィルタリング無しのワインを造っています。

<当主について>

現当主はミゲル・アルファンソ、先代のフランシスコからワイナリーを引き継いだ2代目です。
畑は2ヘクタール、アルバリーニョ、カイーニョ、エスパデイロ、メンシアを栽培。
赤ワインのド・ウミアは峡谷の高い位置で栽培、驚くべきアロマと大西洋特有のフレッシュさが魅力。
今のワイナリーは南アフリカから帰国した数年後の1982年にフランシスコが設立。
80年~90年代にかけては多くのワイナリーが産業ワインのための改革を行いましたが、
フランシスコはトレンドにとびつくことなく先代から代々引き継いできた伝統製法を貫き、
彼がいつも思い描いてきた他とは違うワイン、すなわちナチュラルかつ美味しいワインで皆を幸せにすることを
モットーにワインを醸造してきました。

1997年、長年の計画が実現しボデガとぺドラロンガを正式に立ち上げました。
現在は息子のミゲルがその意思を受け継いでいます。
ミゲルは父の想いに賛同、伝統製法にのっとったビオディナミワインを造ります。
フランシスコは今もミゲルを見守り2人でステレオタイプではないワインを製造しています。

ド・ウミアはワイナリーの近くを流れる川の名前です。
ラベルに描かれている木の葉は、
秋にリアスバイシャスでよくみられる、
地元民にはなじみ深い木の葉をモチーフにしています。

香りと味わいの特徴

オレンジ色を帯びた淡い赤色、もぎたてフルーツのニュアンスをもつ華やかさに
スモーキーさが追いかけてくるような香り。

リアス・バイシャスの赤:これぞリアス・バイシャスブレンドというワインを知る1本。
それは個性あるフレッシュ&フルーティ、ワインはこれからという方にも愛好家にも親しまれる赤ワインです。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ