「レ・ザミューズ・グール」の香りや味わいコメント

「レ・ザミューズ・グール」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・ド・ラ・ヴィエイユ・シャペル Se、CH 2021 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
12 ¥2,500 稲葉 2023/5/18

「レ・ザミューズ・グール」レビュー

ワインの外観

レ・ザミューズ・グールの外観

やや緑強めのレモンイエロー

ワインの香り

グラスを回す前:溌剌、柑橘、レモン、グレープフルーツ

グラスを回した後:ミネラル感、炭酸ガスのような

ワインの味わい

溌剌とした食感、レモンや青りんごのような果実味が豊か、それでいて酸は丸みがあり柔らか、甘味も感じるほどの柔らかさ、若干のビター成分もありバランス良い、和柑橘を絞った料理と合わせたい

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
セミヨンとシャルドネという変わったブレンド
フランスとは思わない風味。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
中ぶりびわ 10℃前後 2

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

僅か7haのマイクロシャトー。自然を愛するフレデリックが造る、食事との相性抜群のボルドーワイン。
ボルドーから24kmほど離れたジロンド県の小さな村、リュゴン エ リル デュ カルネにあり、位置的にはフロンサックの西隣になります。生産量は年間35,000から45,000本という小規模な造り手です。シャトー名の「ヴィエイユ シャペル(古い教会)」は、敷地内にある12世紀に建てられた古いチャペルに由来しています。
「葡萄栽培に重要なドルドーニュ河岸」  葡萄畑があるのはドルドーニュ河の河岸に広がる沖積土で、セラーの目の前に水面が広がります。そのため、河からの風が畑を乾かし、ベト病やウドンコ病が発生しやすいボルドーでのオーガニック栽培にメリットを与えています。さらに、泥を含んだ河の水が、夏は冷蔵庫のような、冬はヒーターのような役割を果たし、温度を調節してくれます。ドルドーニュ河土壌の組成は、砂利質粘土と粘土質に分かれています。植密度は1ha当たり3,700~4,600本。1畝ごとに草を生やし、土中の根の競争を高めています。剪定は収穫量をコントロールするためではなく、品質と集約度のバランスを調整するために行っています。剪定を適切に行っているため、グリーンハーベストは行いません。
「木製のバスケット式圧搾機とコーティング無しのコンクリートタンク」  赤ワイン用の圧搾には、水圧を利用した手動の木製バスケット型圧搾機を使用しています。1度のプレスに2時間ほどかけてゆっくりと行います。時間はかかりますが、柔らかいプレスが出来る点がメリットです。中をコーティングしていないコンクリートタンクはワインにとって理想的な微量の酸化をもたらし、ワインはゆっくりと熟成することが出来ます。赤ワインは、発酵前に2~4日間(年により異なる)、低温マセラシオンを行います。コンクリートタンクで発酵、ピジャージュは機械ではなく人の手で行っています。樽熟成後、コンクリートタンクに寝かせておくと沈殿物が下に溜まり、フィルターを通す必要が無くなります。SO2は使用しますが、非常に少量です。
タンク熟成による豊かなアロマとピュアな果実味があります

以前は「レ グラン フラン」というワイン名でリリースしてたキュヴェです。当初、白は樽熟成させたキュヴェ(FC094)のみを造っていましたが、2013年にステンレスタンクだけで仕込んだワインを造ったところ、これが好評で2015年から再び造ることにしました。土壌はシルト質粘土です。区画ごとに収穫します。ステンレスタンクで発酵させます。フィルターは通していません。柑橘系の香りに加え、蜂蜜を思わせる甘いアロマもあります。フルーティで豊かな果実味が感じられます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ