シャトー・オー・ペイルゲ

「シャトー・オー・ペイルゲ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー・オー・ペイルゲ Mr85%、CS15% 2019 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥1,900 フィラディス 7/29/2024

「シャトー・オー・ペイルゲ」レビュー

ワインの外観

シャトー・オー・ペイルゲの外観

青の抜けたダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:カシス、緑胡椒、ナツメグ、チョコ

グラスを回した後:乾燥クランベリー、ツゲ、山椒の葉、クミン、シナモン

ワインの味わい

軽やかな食感、ドライな果実味、タンニン強いが粗さは取れ細かさ出てきている、酸やや強め、乾燥クランベリーや干しバラのような華やかさ、ハーブのような清涼感、余韻は再度華やかさの中にビターチョコのような香ばしさ少し

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
夏に魅力的なタンニン
バランス良いボルドー、個人的には若干若めだが、一般の人にはそう感じ無いだろうし、タンニンも若さが残っていて、お客様にはボルドーとして分かりやすくて良い
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

『シャトー・オー・ペイルゲ』は、ボルドーで複数のシャトーを経営するジョリヴェ夫妻が所有するエステート。
標高の高いビュート・ ド・ ロネイの斜面に位置する小さな村スーサックで、ジョリヴェ家は4世代にわたってブドウ畑の管理をしてきました。1981年にジョリヴェ夫妻は代々続く27haのワイナリー『シャトー・オー・ペイルゲ』を引き継ぎ、以来何年にもわたってワイナリーを近代化および拡張すると同時に、自分たちの基本原則に忠実でありつつ細心の注意を払いながらワイン作りを行っています。彼らの仕事に対するこの情熱はすべての異なる段階、ブドウの色の変化からワイン造りのプロセスまですべてを自分たちで直接コントロールすることを意味しています。
1999年には近隣のワイン生産者と共同で廃水処理施設を建設し、大切な自然環境の保護に貢献する取り組みをスタート。現在はボルドーのテロワールの真の価値を反映した赤、白、ロゼを作っています。
ソムリエの解説

例によって知名度は決して高くありませんが、フィラディスのソムリエチームがレストランのお客さま向けに厳選に厳選を重ねて仕入れてきた1本『シャトー・オー・ペイルゲ』。2019年とまだまだフレッシュなヴィンテージながら、今すぐおいしく楽しめるワインです。これぞボルドー理想のバランス!まさにお手本!とも言えるようなスタイルの1本、お料理を頑張った週末に楽しみたい、お手頃贅沢ボルドーですね。
カシスやブラックチェリーの濃厚に力強いアロマ、その奥の方には完熟イチゴの甘い香りも。モカ的なコーヒー香、ホイップクリーム、乾いた木の皮と黒胡椒のアクセント。抜栓直後から、香りイメージ通りの豊かで厚みある果実味が甘く広がり、まだまだ瑞々しい酸とまろやかにこなれたタンニンがバッチリの調和で展開。余韻も予想以上に長く、ブラックフルーツと芳しいクリームの香りがしっかりと残ります。
そしてこれは一緒に楽しめる料理の幅が実に広いワインですね!!!シンプルにグリルした肉に合わせるもよし、煮込み系もよし…ワインに甘さがあるので、甘辛系の肉料理が特に良いです。牛肉のしぐれ煮なんかすごく合いますよ。

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する?≫:
開けたての段階から十分に果実の甘み・旨みが開いていましたので、特に早めに抜栓はせずに最初からゆっくりと変化を楽しみつつ飲み進めていくので良いと思います。開いた状態から楽しみたいときは、飲み始める30分ほど前に開けておけば十分ですよ。2019年ヴィンテージ、今とてもおいしい状態に仕上がってきています!

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫:
軽く冷やして、充実したフルーツ感を楽しんで戴きたいワインですね。セラー保管だったら冷蔵庫で20-30分くらい追加で冷やし、常温保存だったら飲む前1時間ほど冷蔵庫、または7-8分ほどアイスバケツで冷やしてから。

≪おすすめのワイングラス形状・サイズ≫:
ボルドー型グラス(縦長、口細)、サイズは小さめ~中程度が良いと思います。凝縮した果実感、パワフル且つこなれてまろやかなタンニンがしっかりと楽しめます。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ