
生産者 | ぶどう品種 | ヴィンテージ | 生産国 | 地方 |
ドメーヌ・デュ・クロ・サン・ルイ | PN | 2017 | フランス | ブルゴーニュ |
Alc | 参考価格(税別) | 色 | 輸入元 | 試飲日 |
12.5 | ¥4,680 | 赤 | アズマコーポレーション | 2022/5/9 |
「フィサン・クロ・ザントル・ドゥー・ヴェル・モノポール (ドメーヌ・デュ・クロ・サン・ルイ)」レビュー
ワインの外観
ラズベリーレッド、やや黒も入っているが全体的に透明感あり朱色~オレンジを帯びている
ワインの香り
グラスを回す前:赤果実、黒スパイス、木炭、香ばしさ
グラスを回した後:ジビエ、干し肉、黒こしょう、スモーク
ワインの味わい
赤果実の風味は鮮やなエレガントさと力強さを兼ね揃えている、酸は果実味同様鮮やか、タンニンはややしっかりめだが細かく非常に心地よい、小さな果実の風味、スパイス感、野性味が口中に広がり、複雑で奥行ある、余韻長い
その他コメント

とてもコスパ良いです!
合う季節:冬。春も良い
おすすめ温度:18℃前後
おすすめグラス:大ぶりの丸型
ワインコメント投稿のコンセプト
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輸入元情報

ドメーヌを運営するのはベルナール・フィリップ氏とその娘のヴィルジニ氏。ヴィルジニ氏はモンペリエ大学で栄養学を学び、卒業後2015年からクロ・サン・ルイにて働き始めました。ベルナール家はブルゴーニュの名家で、フィリップ氏の祖父はディジョン市の市長、父はフィサン村の村長を務めました。フィリップ氏はワイン造りに専念すべく、政治には参加していません。この生産者の代表的な畑はモノポール「クロ・アントル・ドゥー・ヴェル(Clos Entre Deux Velles)」。Les Entre Deux-Vellesと呼ばれる区画の内側に16世紀に作られた塀で囲まれた畑です。こちらの畑はパリに住むコロンビエ家(Collombier)が所有しており、2009年よりベルナール氏がこの畑を借り入れ単独で管理しています。2008年まではドメーヌ・ベルト(Domaine Berthaut)が畑を借りていました。Vellesは昔のフランス語で村のことを意味します。1970年に統合されるまで、フィサン村とフィセイ村が存在していて、ちょうどその間に畑があることから、この名前が付けられました。
現在、クロ・サン・ルイは合計17ヘクタールの畑を所有、フィサンに10ha、マルサネに5ha、ジュブレイに1ha、ブロションに1ha所有しています。フィサンに保有する区画「En L’Olivier」(日本未入荷)はフィサンの最上部に位置し、土壌は赤みを帯びた粘土石灰質。隣接する1級畑に引きを取らない好立地です。ベルナール氏は将来を見据えて、この区画が1級畑になるべくINAOに働きかけを行っています。2019年よりテラヴィティス認証を取得しました。
モノポール畑を父と娘で管理する、この生産者の指標ともいえる1本
3.5haのモノポール畑。標高は約300mでクロ(石垣)に覆われています。土壌は黒っぽいニュアンスの褐色石灰質土壌。葡萄は手摘みで収穫。葡萄の平均樹齢は約60年。野生酵母で発酵、新樽比率は10%です。〜テイスティングコメント〜
この生産者の指標ともいえるワイン。果実の密度はしっかりしていながらもエレガンススタイルなフィサンです。牛肉料理と是非。
この記事を書いている人
OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ