ブルーマ ダウトゥンノ 2013

「ブルーマ ダウトゥンノ 2013」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
カシーナ イ カルピーニ ベルベーラ 2013 イタリア ピエモンテ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
15.5 ¥4,700 アズマコーポレーション 2025/2/25

「ブルーマ ダウトゥンノ 2013」レビュー

ワインの外観

エッジに朱が入ったやや濃いめのダークチェリーレッド

ワインの香り

グラスを回す前:黒果実香は落ち着いてしっとり感あるもののしっかりと存在、冷たさを感じる艶やかさ、若干のジビエ

グラスを回した後:赤胡椒やコリアンダーなどのスパイス、旬の平茸のようなフルーティーさ、土の着いたマッシュルームのような奥行き

ワインの味わい

中程度の食感、果実味はまだ活き活きさありつつ落ち着きあり強い酸とのバランス良い、タンニン優しめ、干し花のような華やかさにマッシュルームのような複雑味、余韻にほおずきのような果実味を再度感じる

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
タンニンではなく旨味と酸で肉が食べたくなる
先週からバルベーラの良いワイン続き。12年熟成にも活き活きさ残り、非常に良い。「バルベーラは酸が強くタンニンはそこまでではない」もしっかりと体感できて教科書的。美味しい。Alc15.5は本当だろうか!?
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 16-21℃ 6

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

~トルトーナの丘~ DOC Colli Tortonesi ピエモンテ州東部の町 トルトーナ。昔からミラノとジェノバ、トリノとボローニャを結ぶ街道の要所にあたり、ピエモンテ、ロンバルディア、エミリアロマーニャ、リグーリア4つの州の異なった文化の影響があります。 ~Timorasso ティモラッソ種~ ピエモンテ州トルトーナ原産の地ブドウ。生産農家は30件以下で総栽培面積50haのレア葡萄。房は小さく、小粒で粒どうしが離れて実ります。ヴェルメンティーノやリースリングそして白にもかかわらずネッビオーロと比較されるキャラクターを持ち、フローラルな香りと高い酸を保ったまま 複雑さを伴うフルボディになることで知られます。 ~ピエモンテの希少種 ティモラッソ種~ 10~15日間の醸しを行う フルボディの白ワイン
■生産者
1998年にパオロ ギスランディ氏がトルトーナの東、Pozzol Groppo ポツォール グロッポの丘にある、手付かずの自然を自力で開いたワイナリー。元大手企業のディレクターだったパオロ曰く「ワイン生産者になることは夢以上に 渇望に近いものだった」 そうで、現在は物質的な充足から決別し、大自然の真っただ中で家族と共にナチュラルワイン造りに没頭しています。 所有面積は10ha。畑の標高は約400m。地質は粘土石灰質。密植度は5,000~6,000本/ha。 畑では生態系と生物の多様性の維持、土壌の微生物の状況把握に常に気を配り、硫黄と銅以外は畑に撒くことはありません。パオロ氏曰く、一般的なオーガニック栽培以上に自然な農法とのこと。地下15mに温泉水が流れています。そのせいでとても水はけが良く、土が湿度を低く保てるのでベト、ウドンコ病のリスクが数なく、一方で干ばつなどでも根に必要な水分は保持でき、ユニークなミネラルバランスを土壌に与えるそうです。 ~醸し発酵~ ティモラッソは酸が強く、パワフルで耐久性があり、時として最良の黒葡萄と共通した面が見られるそうです。そしてその最良の醸造法はエリアとしても確立していず、生産者ごとに様々なスタイルがとられています。彼は醸し発酵を行うことにより、果皮に含まれるブドウのキャラクターと色素が含まれている天然の酸化防止剤を引き出し、余計な添加物を加えず 長期熟成できる白ワインを理想としワイン造りを行っています。
葡萄のポテンシャルが高いからできる長熟バルベーラ

ブルーマ・ダウトゥンノとは秋の霧という意味。標高330~340mの畑で、樹齢は100年ほどの古木のバルベーラを用いています。野生酵母でステンレスタンク発酵後、ミディアムローストの 500Lのフレンチオークで36か月熟成。さらに 72 か月ボトル内で熟成後に出荷。無濾過・無清澄。3000本年の生産量。

〜テイスティングコメント〜

長期熟成によるキノコや樹皮、赤い果実やバルサミコなどの複雑な香り。一貫してエレガンスを感じさせる味わいが特徴。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ