テール ダルジャンス

「テール ダルジャンス」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー ムルグ デュ グレ Sy主体、Gre、ムールヴェードル 2019 フランス コート・デュ・ローヌ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥3,200 飯田 2025/1/20

「テール ダルジャンス」レビュー

ワインの外観

テール ダルジャンスの外観
青の残るダークチェリーレッド、もやが出始めている

ワインの香り

グラスを回す前:黒と赤の果実、新鮮さ、カシス、プラム、木の幹、広葉樹、オリーブ

グラスを回した後:オリーブのような清涼感増す、若干の黒や赤の胡椒、山椒

ワインの味わい

中程度の食感、果実味はしっとり感あり、タンニンは強いが粗くない、酸中程度、Alcのボリューム、中盤には赤い果実のフレッシュ感と黒い果実の甘み、マリネしたオリーブのような塩味も感じ、バランス良い1本

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
骨付き肉の煮込みなどと合わせたい
ラングドックルーション、グルナッシュ、シラー、2020、14.0,3500円と予想も、ローヌのSy。
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 7

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

”シャトー ラフィット ロートシルト”で修行を重ねた名手が手掛ける太陽の恵みいっぱいのワイン!
シャトー・ムルグ・デュ・グレは、国内外から高い評価を受けている、コスティエール・ド・ニームのワイナリー。ワイナリー名は、プロヴァンス語で修道女(ムルグ)と丸石(グレ)を意味しています。現当主フランソワ・コラールは、醸造学を学んだのちシャトー・ラフィット・ロートシルトで修行を重ねたワイン造りの名手。コスティエール・ド・ニームが新たにAOCに認定されたのを機に、その将来性とテロワールのポテンシャルを信じて1990年に家族経営のドメーヌに戻ってきました。ワインづくりでは、自然の恵みを生かして2014年よりエコセール認証を取得、さらに2015年からはよりピュアで弾けるような果実味を出すために、醸造中はSO2を使用せず、瓶詰時のみごく少量添加します。2020年からデメテール認証のビオディナミ農法を行っています。
AOCコスティエール・ド・ニームは、ラングドック・ルーションのガール県にありますが、ローヌ渓谷最南端の生産地です。そのため、ローヌとラングドック両方の特徴を兼ね備えた複雑味のある味わいのワインが産み出されます。理想的な日照と、強い北風<ミストラル>によってブドウは健全に育つため、高品質ながらお手頃なワインの産地として知られています。ムルグ・デュ・グレでは、現在、ローヌ河沿岸に65haの大変日当たりの良い畑を所有しています。段丘にある南向きの畑には多様な土壌が拡がります。土が流れるのを防ぎ、良好な生態系を維持するため様々な草を生やしたり、葉が十分に太陽のエネルギーを吸収できるよう、ブドウ樹は高めに剪定されます。植物の成長に適した泥灰と粘土質の土壌は、水分を溜め込み、ガレと呼ばれる平たい丸石がフィルターの役割をしてブドウ樹に実に適度な水分を与えています。ワイナリーはこの地の16世紀からある女子修道院だった建物で、ラベルデザインに使われている古代の日時計は、建物の壁に彫られた太陽の恵みの象徴です。この太陽の恩恵を十分に受けたテロワールを生かした素晴らしいワインを造っています。
丁寧に収穫されたブドウは、白とロゼはステンレスタンク、赤はコンクリートタンクで発酵。ワインはレンジごとにテロワールの個性を最大限に引き出す方法で醸造されます。 フランソワは、ピュアな果実感を引き出すことで濃厚さとミネラルが結合したワインを造りたいと言います。この独特のバランスこそが、このシャトーが広く認められるようになった所以です。このシャトーの赤ワインは、優良なニーム・ルージュの特徴である、赤と黒の果実が交じり合った圧倒的な果実感があります。その品質の高さからミシュランの星付レストランにもオンリストされています。

肥沃で日当たりの良い土地の古木のシラーを主体に醸造。年によってグルナッシュ、ムールヴェードルやカリニャンをブレンド。果実の凝縮感と柔らかなタンニンが心地よいワイン。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ