シャトー ル レイ レ ザルジルーズ

「シャトー ル レイ レ ザルジルーズ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
シャトー ル レイ Mr80%、CF20% 2021 フランス ボルドー
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
13.5 ¥3,500 飯田 12/6/2024

「シャトー ル レイ レ ザルジルーズ」レビュー

ワインの外観

シャトー ル レイ レ ザルジルーズの外観

奥の透けない濃く黒い色調、青残っている

ワインの香り

グラスを回す前:黒い果実、ポリフェノール、ビーツ

グラスを回した後:華やかさ出る、ダークチェリー、赤紫蘇、野菜のあく、スミレ

ワインの味わい

外観印象より軽やかな食感、豊潤な果実味、力強いタンニンは収斂性あるが滑らかさ出てきている、酸やや強め、カルダモンやクローヴのようなビターなスパイス感、木炭を思わせるミネラル感と複雑、ステン熟成なのにタンニンしっかりあり、濃厚で力強く素晴らしい

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
樽不使用のステンレスタンク熟成のボルドー
スペイン、ガルナッチャ、2020、14.5、4000と予想もボルドー、MrとCF。濃いボルドー好きにはとてもおすすめできる、3500円も安くて良い、まだまだ熟成も可能
季節

グラス 温度 軽重度
(10段階)
大ぶりびわ 20℃前後 8

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ボルドーにあってブルゴーニュのようにテロワール重視のアプローチを実践
サンテミリオンの東、サント・コロンブ村の台地に位置する12haのドメーヌ。カスティヨン・コート・ド・ボルドーのドメーヌでありながら、サンテミリオンとの堺目に位置し特に優れたテロワールの畑を有しており、一カ所にまとまった畑は12haに広がります。2016年にヴィニョーブルKのピーター・クォックとジャン=クリストフ・メイルーを含め、3名の友人がシャトー・ル・レイを購入し、ブルゴーニュと同様な発想で、テロワールごとのキュヴェをコンセプトに、ヴィニョーブルKならではの高質なワイン造りに取り組んできました。
シャトー・ル・レイは、特別級のシャトー・フルール・カルディナルや第一特別級Bのシャトー・ヴァランドローにほど近く、ポムロルのペトリュスなどで有名な緑や青色の粘土質とピュアな石灰岩質という2つの土壌質があり、区画を分けて管理しています。それぞれの土壌質のポテンシャルを確信し、レ・ザルジルーズ(区画No.1とNo.3の粘土質)とレ・ロシューズ(区画はNo.5とNo.6の石灰岩質)という2つのキュヴェを誕生させました。ブルゴーニュ的な小区画ごとのテロワールの表現という哲学を表すため、ブルゴーニュ型の瓶を採用しています。栽培はHVE認証のサステイナブル農法を実践。平均樹齢は30年で、80%メルロと20%カベルネフランを植樹しています。毎日チェックしながら、成熟具合に合わせて区画ごとに丁寧な収穫を実施、年産約5万本です。
ヴィニョーブルKの技術とノウハウを活かした丁寧なワイン造りが国内外に高く評価されつつあり、カスティヨンの人気向上に貢献しているドメーヌの一つになっています。レ・ザルジルーズはピュアさを保つために樽は使わず、爆発するような果実感が印象的。レ・ロシューズは石灰質由来のタフなタンニンを和らげるために樽を使用しますが、決して樽香を求めていません。よりクラシカルなボルドースタイルで、エレガンスとフレッシュさが特徴的。どのワインも醸造や熟成はSO2(亜硫酸)不使用で、瓶詰の際に品質安定のためごく少量のみ添加します。

柑橘のタッチに支えられたブラックベリーとブルーベリーの濃厚なアロマにリコリスのニュアンス。程よい酸が魅惑的な果実感ときめ細かく濃密でクリーミーなタンニン。味わい豊かでフレッシュな余韻。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ