「マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティ」の香りや味わいコメント

「マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティ」の香りや味わいコメント

生産者 ぶどう品種 ヴィンテージ 生産国 地方
マルケージ・インチーザ・デッラ・ロケッタ グリニョリーノ 2016 イタリア ピエモンテ
Alc 参考価格(税別) 輸入元 試飲日
14.5 ¥2,200 飯田 6/13/2022

「マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティ」レビュー

ワインの外観

マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティの外観

淡いラズベリーレッド、朱~オレンジ入っている

ワインの香り

グラスを回す前:赤果実、ザクロ、野生の木の実

グラスを回した後:ミネラル、セメダイン、ドライフラワー

ワインの味わい

軽やかな口当たり、果実味は軽快ながら決して薄くなくしっかり、酸とタンニンは強めながら熟成により滑らかで丸く、優しいと感じるほど(でも歯茎にワインを当てるとタンニン強いことが分かるし、余韻の酸も強い)

その他コメント

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
色が薄くても力強いワイン
相変わらず美味しい

月額330円のエクセルには、「ワインの8段階評価」と「プライベートで買うかどうか(5段階)」も記載しています。詳しくはワインコメント一覧と会員についてへ。

「季節・温度・料理・好み・グラスについて」を読む

ワインを美味しく飲むための大きなポイントは、温度とグラスです。これらを変えるだけで全く味が変わります。私たちサービスマンはこの2つを工夫するだけでお客様に家で飲むよりも美味しいワインを提供できます。

そしてもう1つ、意外と季節でも味が全く違います。食材が変わるから?もちろんそれもありますが、料理ナシで飲んでも違うんです。温度や湿度など色々な影響を受けて味覚の体感が違うのでしょうね。

このワインコメント投稿で「合う料理」に言及することは稀(まれ)です。というのも、同じ料理名でもちょっとした味付けの違いで相性が変わり、情報として発信するには、ブレ幅が大きすぎると考えるからです。

さて、グラスについては私独自の「果実のびわ」などの言葉がでます。どんなグラスを指しているかや、飲食店や家庭で揃えるべきグラスについては今後、写真付きの記事にしたいと思っていますが、ひとまず「びわ」はいわゆるボルドー型のものと思っていただければ幸いでございます。

ワインコメント投稿のコンセプト

「同業の参考になるコメントをupしたい」という想いからです。

プロのワインコメントを知りたい時がありませんか?…でも、検索しても輸入元の説明をコピペした商品がHITし、私たち飲食業が参考にしたいプロのコメントを見つけるのは困難です。そこで自分でアップしようと思い、頑張ってアップしています。月額330円でこの情報をエクセルでまとめたものも入手いただけます。詳しくは下記をご覧ください。

ワインコメント一覧と会員について

輸入元情報

ピエモンテにおけるピノネーロの先駆者 11世紀から続く伝統あるファミリーのワイナリー
所有者であるインチーザファミリーの歴史は11世紀までさかのぼり、ワイナリーのあるモンフェッラート地区の歴史と密接な関わりを持っています。国立公園もほど近いロケッタ・ターナロの、南向きの丘陵地に16haを所有。標高は120~170m、粘土砂岩質土壌。この地でのワイン造りは、インチーザファミリーによってブドウ樹を植えることが許された有名なサンバルトロメオ修道院の修道士によってはじめられたと考えられ、その様子はサンテミリアーノ畑にあるチャペルに今も見ることができます。
ワイナリーが転機を迎えたのは、19世紀。マルケージ・レオポルト・インチーザによって、ワイン醸造とブドウ品種分野の発展に大きく貢献、偉大なエキスパートとして認められました。150年前この地で、ピノネーロの栽培を初めて行ったパイオニア的存在でもあります。現当主は バルバラ・インチーザ・デッラ・ロケッタの息子と娘にあたるフィリベルトとフランチェスカ。また品質向上のため、栽培から醸造まで全ての行程においてエノログとしてOIVのメンバーでもあるドナート・ラナティがコンサルタントをしています。
インチーザファミリーは、サッシカイアとも深い関係があります。1930年代に一族のマリオが、ボルゲリのサングイド農園を所有するゲラルデスカ家の娘クラリーチェと結婚。マリオは1944年にシャトー ラフィットから譲り受けたカベルネソーヴィニヨンを実験的に植え、1968年にスーパートスカーナの第一号となるサッシカイアを生み出しました。現当主のニコロは、バルバラの従弟にあたります。

この記事を書いている人

OFFICE GO SEE代表 / プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ

 寺井 剛史(てらい つよし)

ソムリエ寺井剛史

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、『サービス、接客』の虜に。2004年、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
多数の飲食・小売店でサービス向上による売上増のコンサルティング事例アリ。
「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
レストランサービス技能士1級
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ